コンテナスロープ/バンステージ/バンニング

コンテナスロープのインターアクション

PART1 会社の見方① 会社は誰のものか?

今年もブログをご愛読方お願い申し上げます。

今年こそ、“小さな会社”が発展して社長と社員ともども幸せになれるキャリアコンサルティングを目指したいと思います。

 

年頭第一発目のお題は「会社は誰のものか?」というテーマです。

【社長の見方】

会社は株主(出資者)のものです。

出資者がいたからこそ、インターアクションという事業がスタートしました。

“小さな会社”では株主(出資者)は社長個人ということが多いので、会社は株主=出資者=社長ものです。

以上。

では社員は?

社員は事業活動上は「コスト」でしかありません。

と、この著書では説いています。

なんか身もフタもない言い方です。

社長から見れば、社員は株主=出資者=自分(社長)に利益を戻すための道具またはコストでしかないのです。

以上。

 

【社員の見方】

えっ!ちょ、ちょっと待ってよ🤬

私らはコストですって?

コストだからなるべく安く使おうとするの?

仕事ぶりに対して「ちょっと高いなぁ」と判断されたらクビにされちゃうの?

(そうです!アメリカなんかだとね。日本には、労働者保護の観点に立っている強烈な法律、そう労働基準法がありますから、その心配はないです。こんなに労働者を守ってくれる法律なのに、労働者のほとんどは学んだことがありません。もったいない。もったいない)

一体、誰が会社のために働いていると思っているのよ?

実際に汗水流して働いているのは私たちじゃないの。

「社員の幸せがあってこそ会社の発展がある」と言ってる立派な経営者もいるのに。

もっと社員のことを感謝してもらいたいなぁ。

 

【キャリコンの見方】

私は会社は「リング」や「土俵」のようなものだと思っています。

リングは興行主のものです。会社で言えば社長です。

社員はリングを持っていませんし、なかなか持てるものでもありません。

社長が用意してくれたリングで試合に勝てば高価なファイトマネーが入ります。

もちろん儲けの多くは興行主である社長の手元に入ります。当たり前です。

高いファイトマネーが欲しければそれなりのファイトをすればいいのです。

社長と社員の関係はそんなものだと思っています。

ファイト次第では高額のファイトマネーが手に入ります。

自分が思うだけのファイトマネーをくれなければ、また別のリングを探せば良いです。

会社が誰のものか?とか考えるヒマがあれば、与えられたリングで目一杯ファイトして大金を手にすればよいのです。

 

 

強い会社を創る! まえがき

長々と前職での思い出を綴りましたが、“小さな会社”を強い会社に育てる最大の秘訣は次のシンプルなことに尽きると思います。

従業員が社長の立場を理解すること。

「えっ!それでは社長は従業員の立場を理解しなくてもいいの?」

はい。そうです。

 

“小さな会社”に限らず、社長と従業員、お互いの気持ちが通い合っていなければ会社は成長しません。考えてみれば当たり前の話です。

気持ちがバラバラではどんなに良い商品や技術を扱っていても頭打ちでしょう。

人心がまとまっていなければ、会社は現状維持すら危ういでしょう。

 

会社が潰れると、社長や従業員はもとより関係しているすべての方に迷惑をかけてしまいます。

会社は潰してはなりません。どんどん成長させなければなりません。

“小さな会社”が成長して強くなり、社長も従業員も幸せになる方法は唯一、

「従業員が一人残らず社長の立場を理解すること」です。

中小企業や大企業のような人数の多い会社で従業員全員が気持ちを統一させるのは無理です。不可能です。20:60:20の法則で、足を引っ張る従業員は必ずいますから。

 

ということで、社長の立場を考えていきます。

なかなか参考になる本を見つけました。

 

(著者:岩松正記氏のことば)

“「社長脳」とは私がつくった造語です。

簡単に言えば、「社長がもっている考え方」「社長になる人の思考パターン」「人の上に立つ人の行動様式」といったものをひとまとめにしたものと理解していただければと思います。

これまで、数多くの社長にお会いする中で、「社長で成功するには、社長にしかわからない、特有の物事の考え方、思考パターン、行動様式があるのではないか」と考えるようになり、これを「社長脳」と名づけました。

本書で社長脳に触れることは、読者の皆様を本物の社長に近づけるはずです。

さらには、起業をした場合には成功の、起業をせずとも社内におけるステップアップの足がかりになると思います。

内容は、会社を経営する中で直面するさまざまなテーマについて、「社長脳」的にどう行動すればいいかを考えるトレーニングです。

ぜひ、社長脳を鍛え、日々の経営や起業に活かしてください。“

 

何やら、社長のための本というイメージがありますが、社長の立場を理解するには最良の書籍です。

PART1 会社  会社は誰のものか 他17テーマ

PART2 仕事  社長が会社に行きたくないとき 他15テーマ

PART3 お金  脱税する気持ち 他22テーマ

PART4 人   社員を変える 他24テーマ

以上、81のテーマについて解説します。

各テーマに関して、

◆社長の見方(味方?)

◆社員の見方(味方?)

◆キャリコンの見方(私の考え)

について解説したいと思います。

私、一応、社長・社員・キャリアコンサルタントの経験がありますので。

 

とても強い“小さな会社”のお話 ⑳(おしまい)

◆“小さな会社”が強い会社にならなければ😙

 

任されていたプロジェクトでとんでもない失敗をして解雇されました。

ビル売却の成功によって慢心していました。

何でもできるような気がしていました。

解雇されたときは正直言ってほっとしました。

 

今、その会社は当時の数倍の大きさに成長・発展しています。

二代目社長と三代目社長の頑張りの成果でしょう。

心から「良かったなぁ」と思っています。

 

我が国の会社の85%以上が「小規模事業者」と呼ばれている“小さな会社”です。

製造業で従業員が20人以下、商業・サービス業で5人以下の会社です。

“小さな会社”の発展なくして日本経済の再生はあり得ないと思います。

 

我が社が有しているポテンシャルは、ここ数年の売上高に留まっているようなものではありません。

徹底したデータベースに基づくインバウンド営業。

アスベスト飛散防止を推進する法律の整備。

グローバルなリサイクル推進の大きなうねり。

2000年に会社創立した時点で社長が予想したことをはるかに超えています。

会社飛躍の条件は整っています。

 

これまで、会社発展の三要素としてヒト・モノ・カネと言われていました。

今や、この三要素に「情報」が加わって四要素だと言われています。

このうち、我が社の飛躍のカギを握っているのはヒトつまり従業員です。

 

従業員は仕事を通じて成長できる!

 

と固く信じて、3年近く我が社に関わってきました。

ようやく準備は整いました。

次は、インターアクションが強い“小さな会社”になる番です。

ご愛読まことに有り難うございました。

新年からのブログは次の本を参考にして、"小さな会社”が強くなる条件をさらに考えていきたいと思います。

結局、"小さな会社”が強くなるには、社長と従業員とが互いに理解し合えなければなりません。当たり前のことでした。

社長は従業員のことを理解できているのか?

従業員は社長のことを理解できているのか?

「社長は従業員のことを理解しよう!」的な世の風潮に対抗して、まずは従業員が社長の気持ちを理解することにします。

それが礼儀でもあります。

  

 

 

 

 

とても強い“小さな会社”のお話 ⑲

◆強い会社の秘訣~社長はブレないこと

 

毎週毎週木曜日の食事会は欠かすことなく続きました。

1年52週×8年間=416回。

年末年始盆休みを省いても400回くらいは間違いなく飲食を共にしました。

しかも、昼ご飯もみんなで食べに行ってました。

食事会の話題はいつもだいたい同じ。

いつの間にか社長の考え方が全身に沁みていました。

 

今になって分かったことがあります。

ひょっとすれば、社長自身も毎回同じ話をしながら、自分の考えがブレないように訓練をしていたのではないでしょうか?

社長の経営哲学は父親である会長から受け継いだものでしょう。

会長と会うたびに、会長は繰り返し繰り返し自らの経営哲学を、息子である将来の社長に伝えていたのではないでしょうか?

私がクビになる半年前に、社長の息子さんが入社して来ました。

また同じように社長の経営哲学を息子さんに伝授していくのでしょう。

 

社長のブレなさが一番発揮されたのは、前々回のブログにある、ビルの売却の最終局面での大手居酒屋チェーンの撤退事件の時です。

「先方のご好意ですが、撤退の発表を引き渡し後にして頂けるということですが…」

なぜかこの時、社長からの返答は予想していました。

「そうか。有り難い。そのようにお願いしてくれるか」

とは絶対にならないと確信していました。

予想通り、「あほ!そんな卑怯なことはするな!」でした。

どんなことがあっても社長はブレないことが大事です。

それはとてもシンドいことでしょうが。

 

◆強い会社の秘訣~社長はこだわらないこと

と言いながら、社長はしょっちゅう君子豹変していました。

経営哲学はブレてはいけませんが、日々の施策に関しては、変にこだわらずに、良いと思うことはどんどん豹変しなければなりません。

一旦決めた施策にこだわる人がいます。

もちろん、経営哲学に関わることは絶対にこだわらなければなりませんが、情勢の変化に対する施策の変更にはフレキシブルである必要がありますね。

この社長さんはよく朝令暮改をしていました。

極端な場合は、朝礼「午前中」改も何回もありました。

経営哲学はブレないことと経営施策は朝令暮改OKの両輪が大切な気がします。

 

 

 

 

 

 

 

 

とても強い“小さな会社”のお話 ⑱

◆強い会社の秘訣~番頭さんの存在

 

長々と個人的な思い出を綴ってきました。

色々なことを思い出しました。

2010年の11月に社長から「辞めてくれ」と言われて12年が経ちました。

正直言って感謝の気持ちしかありません。

今、こうしてインターアクションという“小さな会社”が成長している経過を、社長と従業員と一緒に体験できるめったにない機会を得ることができました。

私が8年間在籍した、このとんでもない強い“小さな会社”での経験を何とか活かすことができればと願っています。

また、ハローワークで1年間事業所支援部門という部署で働きました。

他の担当者が多数の求人票をもらうために大手企業を訪問していたのを尻目にひたすら“小さな会社”を訪問し、社長さんと直に話す機会を得るようにしました。

その経験も含めて、御用納めまでの3日間、強い会社の「秘訣(条件)」をお伝えできればと思います。

 

その筆頭が「番頭さん」の存在です。

“小さな会社”の社長は、スーパーマンです。

とても仕事ができます。会社のことを誰よりも知っています。当たり前です。

スーパーマンの立場で従業員の働きぶりを見ていると、まどろこしくて耐えれません。

ついつい指摘してしまいます。当然です。でないと会社が損失を蒙ります。

従業員はいつのまにか、指摘を受けることを前提として作業をします。

しかし、社長は「自分で考え、自分で判断できる(しかも自分で責任もとれる)」従業員を期待します。

最初の転職先の“小さな会社”の社長は、徹底的に自らの指示通りに動くことを期待していました。

ハナから従業員の主体性も自主性も期待していませんでした。

1mm単位で自らの指示通りに動くことを期待(強制?)しました。

動かなければ、大げさでなく死ぬほど怒られました。

もちろん従業員は次から次に辞めていきました。

 

次の“小さな会社”では、私が在職した頃は、社長は実務の細部についてほとんど立ち入りませんでした。

社長なりの理屈としては「オレは天才だから、お前たちにはオレほどの仕事ぶりはアタマから望まない。まあ、頑張って働けや😙」と言っていました。

冗談半分だったのでしょうが、若い頃はかなり「口出し」したそうです。

自分自身も仕事を覚える必要があったのでしょう。

しかも、頭脳明晰な方でしたので、仕事が分かり過ぎたのでしょう。

何故それをやめたのか?

「番頭さん」の存在があったからです。

番頭のTさんは、驚くほどの地頭の良い人で、業務がうまくいっているのか、どこかで停滞しているのかをよく見抜きました。

社長にとってはリトマス試験紙みたいなもので、Tさんを通じて社内を把握していました。

Tさんは明石家さんま横山やすしの両面をもっており、そのため人間関係作りが最高に上手で、従業員はほとんど辞めませんでした。

Tさんは20歳の時から社長に仕えています。

ある不動産デベロッパーで“いきがって”いたのを、社長が面白がって引き抜いたそうです。

Tさんはこの会社に出会わなければ、今の三分の一くらいの年収で不動産屋で働いていたでしょう。

見抜く方も見抜かれる方もなかなかです。

このTさんというフィルターを一枚備えているので社長のストレスがかなり減ります。

怒りたい時はTさんめがけて死ぬほど怒っていました。

Tさんは神妙な顔で叱られていますが、恐らく気持ち的にはケロッとしていたはずです。何しろ明石家さんまですから😙

“小さな会社”の社長の一番の仕事を「番頭さん」を育てることかもしれません。

その方法は?

これぞと見込んだ従業員を徹底的にエコひいきすることです。

番頭として育てる気持ちで育成することです。

見込みが外れたら……。仕方ありません。自らの見抜く力が無かったとあきらめるしかないです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

とても強い“小さな会社”のお話 ⑰

◆強い会社の秘訣~突破力⑤

 

すべての準備が整い翌週には契約書調印と支払いが迫っていました。

数々のトラブルや試練を乗り越えて、ようやくビルが売れようとしています。

この数か月、社内の結束力は強く熱量はマックスを迎えていました。

木曜日の定例の会食です。

その日のお店に向かう道すがら、私の携帯に連絡が入りました。

日頃から仲良しの大手居酒屋チェーンの部長さんからです。

何か話しにくそうです。

「申し訳ないが、お店の撤退が決まってしまいました…」

「えっ!😲」

「少し前から採算の悪い店に関して社内検討していたんです。この店はそれほど悪くはないのですが、内装なんかが古くなっていて…」

あらま😲 なんて言っている場合じゃない!

「ビルの売却が決まっているのに申し訳ない…。そこで、提案だけど…。契約して引き渡しが終わってからの発表にしてもいいですよ」

有り難い提案です。仲良くしていてよかった😙

早速社長に報告しました。

社長の答えに要した時間は、冗談抜きで2~3秒でした。

「あほ!そんな卑怯なことはするな!すぐに買主さんに正直に伝えなさい」

そんな~😢

大幅に減額されるかも…。ひょっとしたら白紙になるかも…。

寒さの中で缶コーヒーで耐えた私の苦労は…

そんなことより、会社はどうなるのか…

仕方なくその場から買主さんに連絡しました。

さすがに驚いていました。

利回りから換算すると買値は数億円違ってきます。

「明日、報告します」とだけで精一杯。

その夜の会食は、いつものように何も変わらず楽しい時間でした。

翌日。

「正直に伝えていただき有り難うございました。信頼できる売主さんということで予定通り来週契約書に調印しますよ」

との返答。

翌週、メインバンクの応接室で契約書調印。

その後の着金確認。

事務処理はまだまだわんさか残っていましたが、とりあえず売買契約はすべて終わりました。

社長に「このビルを売りましょう」と伝えて「おう!わかった」と言って頂いてから、足掛け2年が経過していました。

この間の社内の結束力は、それはそれは強固でした。

 

とても強い“小さな会社”のお話 ⑯

◆強い会社の秘訣~突破力④

 

“小さな会社”が成長して、そこの社長と従業員が幸せになる方法を探っています。

“小さな会社”が「何か」をきっかけにして飛躍できるかどうか?

なにも大きな会社になる必要はありません。上場する必要もありません。

会社ががっつり成長して、社長以下今のメンバーが最高にリッチな生活を送ることができれば良いわけです。

飛躍するための「何か」は、真面目に事業をしていれば、1回や2回は必ず出会うことができます。

その時に、会社全体で一致団結して「突破力」を発揮できるか否かにかかっています。

 

この会社では、このビルを売却できるか否かの時に、社長以下全従業員が一致団結して、とんでもない「突破力」を発揮しました。

最終的に、市役所からは「この建物問題なし」のお墨付きをもらえました。

違法なことは一切していません。権力者を通じて頼んだわけでもありません。

真っ向からお願いしました。

お願いされた行政側にもプラスになる提案をしました。

言葉通りの「Win-Win」でした。

もちろん買主にもプラスなので「Win-Win-Win」でした。

しかし、この処理のために会社側(つまり責任者である私)は想像を絶する苦労をしました。大げさじゃなく💦

数えきれないほどのハードルのうちのひとつだけご紹介。

テナントの居酒屋チェーン数社に始末書を提出してもらう必要がありました。

会社の印鑑証明付きの実印での始末書です。

日頃仲良くしていたあるチェーン店の担当部長は「まあ、うちは社長にお願いして何とかするけど…あのA社だけは絶対に無理だよ。何人かのクビが飛んでしまうよ」と物騒なことを言います。

そのA社に打合せのために上京しました。

担当課長は大げさじゃなく震えていました。

1時間の間、何を話し、どんな説得をしたのかは覚えていません。

とりあえず、「今日の夕方まで待っていて下さい」ということで別れました。

あと4時間待たねば…。

新宿のはずれの小さな公園で、寒さの中温かい缶コーヒーを飲みながら時間を潰していました。

再度訪問して、担当者からもらった言葉は「捺印するように指示が出ました。捺印次第書類を送ります」

さっそく事務所に連絡しました。

受話器の向こうで「やったー😚」というTさんの喜びの声。

きっと社長も固唾を呑んで待っていたと思います。

 

最大の難関を乗り越えてビルの売却は実現し……そうになりました…が、最後の難関が訪れました。