【社長の見方】
経営者からすれば、欲しい人材、必要な人材さえ会社に残ればいいのですから、会社の方針についてこれない人間、社風に合わない人間は、早々にお引き取りいただいたほうが、お互いにとって有用なのです。
社長にとって重要なのは、社長から見て優秀な社員、有用な社員の定着率を高めることであって、そうでない一般社員の定着率を高めることではありません。
社長がどうしても手放したくないと思う人材が社内にいれば、社長は自分の取り分を減らしてでも、その人物を厚遇すべきです。
反対に、社長は会社を、働かない社員や有用でない社員にとって居心地のいい場所にしてはいけません。
その意味で、社員の回転率を落とす必要はないのです。
定着率の悪いことを全面的に否定することは、物事の一面しか見ていないことだと言っても過言ではありません。
【社員の見方】
……身もふたもない言われ方だなぁ😢
なんか会社を辞めたくなっちゃうなぁ😢
【キャリコンの見方】
20:60:20の法則があります。
20=人財
60=人材
20=人罪
と言いかえてもいいかもしれません。
学卒で入った企業(一部上場企業)においては、まさにこの法則通りでした。
人「罪」は常に会社の悪口を言ってました。
もちろん仕事は「言われたこと」だけ。
言われたことすらやらない人「罪」もいっぱいいました。
そんな人たちも、新入社員当時は目をキラキラさせて、「頑張るぞ!」と思ったのかもしれません。
何が人材を人「罪」にしたのでしょうか?
人「罪」さんたちは、すべて会社のせいにしていました。
さて、“大きな会社”では、それでも結構です。
会社に余力が「たっぷり」ありますからね…
と言っていたのは、今となっては昔々の話。
我が国では、もはやどこの会社でも、そんな余裕はありません。
問題は、“小さな会社”での20:60:20の問題です。
人「罪」は、とても抱えておけません。
他の社員に対して悪影響を及ぼしてしまいます。
「お互いのため」にも一刻も早く辞めてもらいましょう。
定着率が悪いとハローワークの求人では人気が無くなります。
誰も定着率が悪い会社に好き好んで入社したいと思いません。
しかし、“小さな会社”においても、採用面接の時には、後の人「罪」さんたちも「採用されたあかつきには、一生懸命に働いて御社に貢献します!」と宣言してくれたでしょうが…。
“小さな会社”では、人材を人「財」にするのも人「罪」にするのも社長次第です。
『経営者は人生理念づくりからはじめなさい』という本を読み始めました。
“「働きがいのある会社」ランキング7年連続選出
経常利益10億を超える人材教育会社を創業から一代で実現!
理念経営を実践する鍵は、経営者である前にひとりの個人としての『理念』にあった。
人を幸せにする経営は、ひとりの個人の『理念』からはじまる。
経営者にまず必要なのは、自分自身との対話だ。
『理念』をお題目で終わらせない。
結果につながる『人生理念』を確立する方法とは?
日本の中小企業経営者に力を与える一冊。”
社長にとっては、とても大変なことですが、単に社員の定着率に止まらず、
会社を伸ばすのは社長の「両肩」にかかっています。