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人材から人財になるためには? 主体性ということ①

私(石川)が求職者支援を行っていた頃の話。

皆さん、年齢・性別を問わず、ほとんどの方が「できれば正社員の求人に応募したい」と言っていました。

あまりにも「正社員」人気が高いので、いつも次のような質問をしました。

「正社員ってどんな社員ですか?」 一番多い回答は、「すぐに解雇されない社員です」というものでした。

次が「社会保険が完備されている社員です」というもので、三番目が「よく分からないけど、親から正社員をめざせと言われています」というものでした。

正解は「雇用期間の定めの無い社員」のことですが、そう伝えてもピンと来ない方が大半でした。

契約社会の欧米では、なかなか理解できない雇用形態で、英語でも「セイシャイン」と訳されることが多いそうです。

なにか「オータニサーン」みたいですね。

会社で雇用期間の定めの無い人って、社長と正社員だけではないでしょうか?

もちろん、社長は取締役ですから法律上の任期があります。

大きな会社ではサラリーマン社長が多いので、雇用期間の定めがばっちりあります。

小さな会社では、社長が大株主を兼ねていることが多いので、誰かから「辞めろ!」とはなかなか言われません。

それでも、いろんな圧力がかかると辞めざるを得ない場合もあります。

正社員は保護されています。

社長が勝手に解雇することはできません。

会社の売上げがガタ落ちで、「もうこれ以上全員の給料払われへんがな😢」という事態に陥っても、それが解雇の正当理由とはなりません。

正社員は会社の中では最強です! 逆に正社員の方は、割と簡単に辞めていきます。

ちなみに退職理由は「人間関係です…」というのが毎年ナンバーワンでした。

「人間関係です…」という理由で辞められた方で、「私が原因なんです」という方はほぼ皆無でした。

皆さん「人間関係」の犠牲者でした。

正社員と「主体性」がどのような関係があるのでしょうか?

先ほど、(小さな)会社で雇用期間の定めの無い人は社長と正社員だけだと言いました。

つまり、この両者でがっちり会社を支えなければなりません。

支えるために一番必要な資質が「主体性」なんですね。

余談になりますが、私が職業訓練講師だった時に、一人の女性から告げられました。 「私、会社を支えるなんてイヤですから、絶対に正社員を望みません!」 それはそれで立派な態度(主体性)だと感心しました。