前回の「主体性のない人の特徴」の①から⑩までをチェックしてもらいました。
まったく誰が記載したか分からないように工夫したので、かなり本音で取り組んでもらえたと思います。 結果は、意外でした。
社長も含めて10人に10問の質問ですから、回答の総数は100個です。
主体性の無い方のAとBで40、主体性がある方のCとDで60でした。
このような質問内容だと、大抵の人は主体性のないとしてAやBを選びそうですが、我が社の場合は4:6で主体性があることになります。
主体性と似たような言葉で「自主性」という言葉があります。
両者の違いは何でしょうか?
自主性とは、決められたことをキチンと進んでやることです。
指示された仕事や、報連相や挨拶などをちゃんとやることです。
一方、主体性とは、特段の指示や決まりごとがなくても、「今、自分がやるべきこと」を考えて実行することです。
大きな会社や役所では、決められたことを忠実にやる自主的な従業員が重宝されます。
小規模な会社でも自主的な従業員が望ましいですが、それでは現状を維持するだけで精一杯です。
より成長しようと思えば、一人でも多くの主体性のある従業員に出現してもらいたいです。
主体性を持って働くと、その仕事はその人にとって「天職」になります。
天職は常に、今の職場にあると思います。
「置かれた場所で咲く」ことが天職ではないかと思っています。
このチェック結果から見えてくることは、プラス要素として、「疑問点をそのままにせずに分からないことは徹底的に調べる」ということと「何事にも積極的で向上心がある」ということで、マイナス要素として、「自分に自信が持てなく、自己肯定感が低いこと」と「何でもいいとかどっちでもいいですよ~」と言ってしまうことです。
ちょっと矛盾しています。
向上心があるのに自分に自信が持てない、何事にも積極的なのに「どっちでもいいですよ~」と言ってしまう。
全体的に主体性があるという結果なのに、会議中の発言は極めて少ないです。
これは、「自主性」はあるから、指示されればちゃんとやるけど、例えば新規顧客を獲得して売り上げをあげるには?みたいな問いかけがなされた時に、「自分は何をなすべきか?」ということがなかなか浮かばない。
「私のやるべきことを指示して下さい。指示してくれればやります!」という感じでしょうか?
今の業績で安定したければ、自主性のある従業員で固めればいいと思いますが、「ここ一番飛躍したい」と思えば主体性のある従業員の出現(成長)を待つばかりです。
私がキャリコンとしてインターアクションに関わった経緯としては、「ここ一番飛躍したい」という社長の思いがあったと思います。
もう少し「主体性」の学びを続けます。
『7つの習慣』が頭にちらついています。