それはともかく、我が社には週休3日制が導入されていました。
制度導入の理由を社長に尋ねたところ、2つの理由を伺いました。
①”小さな会社”にとって、突然の辞職は命取りになる。
中には突然辞める人がいます。会社のやり方、社長の考え方、相性などまったくプロとは言えない理由で辞める人がいます。
何しろ退職理由で一番多いのが「人間関係」ですから。
どこの会社にも「人間関係」はあります。無い会社はありません。中には社長にまったく関係ないところで発生する人間関係もあります。
“小さな会社”では「出入り」の多い会社が多いです。
当社もかつては幾分そのようでした。どの会社も事情に大差はありません。
いずれにせよ、急に辞められると困ります。当たり前です。
逆に困らせようとして辞める人もいるでしょう。
その人が辞めても、会社の業務は継続させなければなりません。
週休3日制にすれば、平日必ず誰かが休んでいます。
誰かが休んだ人の仕事を担当しなければなりません。
自然に皆んなダブルスキルになります。
経理担当が商品の発送も担当する。
営業事務の担当者が経理を担当する。
このことに抵抗を覚える人と、「ラッキー!色んな仕事を担当できる」と前向きに捉える人の2種類に分かれると思います。
社長はすべての業務に精通していることが多いです。
だって命懸けですもの。すべてをまったく従業員任せにはできません。
各業務の最低限のラインは理解しておかなければなりません。
ダブルスキル、トリプルスキルになることは、社長クラス(の待遇)に近づく道ですが、当然ながら積極的にそう思える従業員は限られています。
そこまでは望まないまでも、週休3日制は突然の辞職に対するリスクヘッジになります。
②優秀な人材が応募してくれる
私が当社にお世話になって間もなく、マイナビを通じて募集しました。
応募者123人!
さすが週休3日制の威力は抜群でした……が…。
(続く)