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コンテナスロープのインターアクション

インターアクションの人材育成~セルフ・キャリアドック制度⑦

企業には経営目標があります。

それが、社長の頭の中にあるだけなのか、従業員にも共有されているものなのかは別にして、経営者の頭の中には、常に目標達成までの工程がイメージされています。

そうしないと会社が潰れてしまいますから。

会社が潰れると、自分の人生も「潰れて」しまうからです。

もちろん、目標が達成できないからといって、そう簡単に会社が潰れていては大変です。

社長もその辺の操縦はわきまえていますから、なかなかしぶとく企業を存続させます。

しかし、企業が5年存続できる確率は14.8%、10年存続できる確率は6.3%、そして20年存続できる確率は0.4%だと言われています。

創業して10年後には94%の会社が、20年後には99.6%の会社が消滅するわけです。

実感が湧きませんね。

何故ならば、私が経営者ではないからです。

以前、勤務していた会社で、関連会社の社長を命じられたことがあります。

「名前だけでいいからな」と言われましたが、もちろんそんなわけいきません。

結局、倒産寸前にしてしまいました。

従業員10名近くに解雇を宣告した時の気持ちは忘れようがありません。

その時は私自身も親会社を解雇されることが決まっていましたので、なおさら忘れることができません。

 

規模の大きな会社は、経営者と従業員との間の距離が遠いです。

公務員の場合は、誰が経営者なのかは分かりませんし、もちろん倒産することもありません。

 

”小さな会社“でのキャリコンの役割について考えています。

たとえば面談で、「実は…転職を考えているのですが…」と相談されたらどうしたらいいでしょうか?

「社長のやり方が受け入れられません」と訴えられたらどうすればいいのでしょうか?

幸いインターアクションの「労使関係」は良いです。恵まれています。有り難いです。

 

“小さな会社”は文字通り一艘の「船」です。それも、どちらかというと「舟」の漢字の方がしっくりします。

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コロナ禍とか景気変動とかがあればひとたまりもありません。

経営者と従業員がいがみ合っていれば、会社は存続すら厳しくなります。

もちろん、経営者は、存続させるためには、いがみ合っている相手を解雇したり、逆に従業員自ら辞めたりします。

新しい人が入れば、また一から仕事を教えなければなりません。

次から次に人が辞めれば、会社内の雰囲気が悪くなります。

辞めさせられた方も、腹いせにネットに悪口を書き込んだり、監督署やハローワークに訴えたりします。

 

“小さな会社”は一艘の舟です。

同じ舟に乗り合わせたキャリコンの役割は何でしょうか?

社長の肩を持つことでも、従業員に寄り添うことでもありません。

両者の間に立って、うまく調整することでもありません。

社長と従業員の「目標」を一致させることです。

(続く)