キャリアコンサルティングにとって映画はとても役に立ちます。
キャリコンの相手は求職者、従業員、経営者等すべて人です。
面談次第で、その人の人生を左右してしまうかもしれません。
キャリコン自身が、自分自身の人生を含めて、数多くの人生を見つめておく必要があります。
資格試験の勉強だけでは物足りないです。そんなことでは、相手の人生に責任を負えません。
無責任な「うわべ」だけのコンサルティングではキャリアコンサルタントとは言えません。
と、元キャリコンのくせにエラそうに言ってます😅
数多くの人生を経験するには、映画と小説ですね。
私の場合は、映画が学校でした。
最近観た映画から印象的な映画をご紹介します。
最近の韓国映画の勢いというか質・量ともにスゴイです。
今年は我が国です。
『ドライブ・マイ・カー』がアカデミー賞の作品賞にノミネートされています。前代未聞です。大喝采です。👏
3時間の大作です。海外では長い時間の映画は嫌われますが、この映画に関しては「まったく苦にならない」という好印象の評論が大勢です。
さて、登場人物は4人とも心に傷を抱えていますが、最後にほんのり救われます。
村上春樹の小説に共通している「救い」があります。
是非、ご覧下さい。
コロナ禍での「いじめ(学校・職場)」「シングルマザー」「貧しさ」などの厳しい現実が、これでもかというくらいに表現されていきます。
厳しい現実が母と息子に降りかかります。メゲそうになりながらも、二人で必死に乗り越えていきます。
冷たいだけと思っていた周囲の人の中から、少しずつ救ってくれる人が出てきます。
そのことにホッとします。この母と息子を応援したくなります。
主人公の男性はヤクザ屋さんです。
殺人を犯して人生の大半を刑務所の中で過ごしました。
「今度はカタギぞ!」と決心してシャバに出てきますが、カタギの仕事に就いたことはありません。
運転免許も失効しています。もちろんパソコンなんか使えません。
この世に頼れるのは自分一人っきりだと思っていましたが、徐々に支援の輪が広がります。もうヤクザの世界に逆戻りしないように、みんなが、自分ができる範囲で助けてくれます。
ハロワに勤務していた時に、出所者を専門に採用してくれる求人先がありました。
なかなか大変だと思いますが、この世の中は捨てたもんじゃないです。
少女漫画の映画化かな?と油断していたら、なかなか厳しい?映画でした。
対照的な若い女性の生き方を表現しながら、今という時代の一面を切り取っていました。自己のアイデンティティを守りながら生きていくのは大変です。
中国の受験競争、いじめ、貧富の差、等々日本の比ではありません。
厳しいです。
その中で、若い女性と男性が互いに守り合いながらたくましく生きていきます。
楽しかったけど、あまりキャリコンには役に立ちませんでした😔