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『心理的安全性のつくりかた』(石井遼介)を読む①

社会に出て40年以上、会社や公共機関で働いていますと、よく次の様な場面に出くわします。

「この処理どうすれば良かったかなぁ?」と質問したいけど、「この間教えたじゃないか🤬」と怒られそうだし、「まだそんなことも理解していないの?」と軽べつされそう。

そのため自信なく処理すると、決まってミスを犯して怒られてしまう…💦

会議で、「なんでもいいから意見を言って」と言われて、勇気を出して言っても「それはムリだ!」とか「もっと考えなさい!」と言われそうで、なかなか意見を言えない。

そんなことを繰り返していると、何かを考えること自体がイヤになってしまう。

行政機関で働いていた時、大きな会議室で50人以上が出席する会議に何回か参加しました。

「今日は、みんなの意見を聞きたい」とトップ(部長)がいくら言っても、毎回、決まった人からしか意見が出ずに、「よし!」と思って勇気を出して手を挙げると、何か冷たい視線を感じました。

 

心理的安全性のつくりかた』という書籍がちょっとしたブームになっています。

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書評では次のように解説していました。

“「心理的安全性」とは、組織やチーム全体の成果に向けて、率直な意見や素朴な疑問、そして違和感の指摘がいつでも、誰でも気兼ねなく言えることだ。

この考え方の重要性を見出したのは、グーグルである。

同社が4年の歳月をかけて「効果的なチームはどのようなチームか」を調査・分析した結果、「誰がチームのメンバーであるか」よりも「チームがどのように協力しているか」のほうが真に重要だということがわかった。

さらに圧倒的に重要なのが心理的安全性であり、心理的安全なチームは離職率が低く、収益性が高いとも結論づけられている。”とのこと。

“小さな会社”では、あらゆることを社長が考え、判断することが多いので、従業員はなかなか積極的に意見を言わなくなる傾向があります。

しかし、そのような社長さんほど、「もっと活発に意見を出してもらいたいなぁ」と思っています。

どうすれば、業務上の疑問点や不安点を遠慮なく質問できて、自分の意見や提案を自由に言えるような会社になるのでしょうか?

そのためには、心理的に安全が守られている職場にする必要があります。

これは社長さんにお願いするというよりも、従業員である私たちと社長さんが一緒に考えることかもしれません。

この「安全性」とは、いわゆるパワハラとかセクハラ対策というネガティブなものではなく、安全性が担保されている会社ほど伸びていくというポジティブな面を強調するものです。

しばらくこの著書からいろいろ教えてもらいたいと思います。

 

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