この本の著者のジェイ・エブラハムは次のように説いています。
営業とは、こちらからお客様の元へ、自分から出向くこと。
マーケティングとは、お客様が「売ってください」と自分の所へ来るように仕向けること。
就職とは、こちらから社長の下へ、「雇ってください」と出向くことですね。
まさに就職活動は「営業」活動ですね。
私が求職者支援を行っていた時に、一番力を入れたことは、目の前の求職者を100%面接に呼ばれるようにすることでした。
面接に呼ばれるか否かは、応募書類の出来・不出来にかかっています。
特に職務経歴書の内容が最も大切です。
職務経歴書が「職務」の「経歴」の書面では、面接に100%呼ばれるとは断言できません。
単に「職務」の「経歴」の書ではなく、あなたを売り込むための「企画書」にしなければダメです!
と指導し、面接に呼ばれる確率を大幅に上げました。
文字通り、大幅に上げました。
生意気にも“100%面接に呼ばれる応募書類の書き方”というのが、私の講座のタイトルでした。
大阪人材銀行という施設がありました。(今は廃止されましたが…)
40歳以上の、管理職経験者やエンジニアの方が利用対象でした。
実際のところ、利用者の平均年齢は50歳台半ばでした。
まず、面接にすら行くことができません。
施設で毎月2回セミナーを開催し、上記の書類作成法を伝えたところ、セミナー受講後3ケ月以内の就職率は70%を超えました。
長々と自慢話をしてしまいました。
営業(就職活動)の結果、入社した人が、さらにランク・アップ(成り上がる)するためにはマーケティングが必要です。
命じられた仕事をこつこつ黙々こなしていれば、社長が必ず見てくれて、必ず評価してくれて、必ず給与を上げてくれる。
これには、マーケティングの視点が欠けています。
ちゃんとした製品を製造していれば、お客様が必ず見てくれて、必ず評価してくれて、必ず注文してくれる。
って、そんなわけないじゃん!
そんなことは、その辺の小さな子供でも分かります。(分からないか😅)
以前、辞めた若者は「頑張っているのに、評価してくれない。この会社にいても未来が見えない」と言って去って行きました。サヨナラ~
彼にマーケティングの知識が身に付いていれば、今もニコニコ大活躍中でしょう。
営業(就職活動)によって就職した後に、今度は社長が「ずっと我が社で働いて下さいね」とお願いしてもらえるためにはマーケティングが必要…………かも?
それでは、『ハイパワー・マーケティング』を参考にして、人材育成にマーケティングを活用してみましょう😙