・「働きやすさ」の勝負に出ると必ず失敗する
・「働きがい」を創れば、中小企業こそ発展する
・「採れない」「辞める」「育たない」組織の課題
・「働きがい」あふれる会社を創る5つのステップ
STEP1「相互理解」
~経営者と社員の頭と心の中をガラス張りにする~
STEP2「動機形成」
~経営者の思いと社員の思いを共振させる~
STEP3「協働意識」
~会社はみんなで支え合い、より善い目的に向けて共に働く場~
STEP4「切磋琢磨」
~重視すべきは即戦力人材ではなく、学び続ける人材・風土~
STEP5「評価納得」
~職務と成果貢献に応じて粗利を公平に分け合う~
以上が、この本の目次です。
さて、一つ一つ、我が社と比較して検討していきましょう!
我が社は「一生働きたい」会社か?
あなたの会社は?
今日は、第1章と第2章を読んでみましょう。
まず、この本が出版されたのは、2018年11月です。
2019年12月に中国の武漢でコロナ感染者の第一号が報告される、ちょうど1年前です。
ビフォア・コロナとアフター・コロナで世の中が一変しています。
というよりも、一体いつになったら収束するのかの目途も立っていません。
この本によると「2018年7月時点の有効求人倍率は1.63倍、同月の完全失業率は2.5%でした。この数字は、今、日本が空前の“完全雇用状態”になっていることを示しています。」(P24)
最新の集計値としては、2022年2月の数字として、有効求人倍率が1.21倍で完全失業率は2.7%となっています。
「2017年の年間の転職者は311万人。5年前と比較すると、約25万人、1割の増加となっています。雇用者数はおおよそ6000万人ほどですから、20人に1人が転職していることになります」
2019年は351万人で過去最高になりました。
2020年は、コロナ禍の影響で319万人と減少しました。
多分、コロナ禍が無ければ転職者は継続的に増えていただろうと思われます。
ネットを検索していると面白い記事がありました。
「コロナ禍において転職率が低下するなか正社員の転職希望率が上昇している実態を踏まえ、転職希望を強めている正社員とはどのような人々なのかを探索した。その結果、コロナ対応によって仕事を削減された人々が、目一杯働きたいという思いを携えつつ転職希望を強めていることが明らかになった。」
コロナ禍において、転職率は低下しているが、正社員の転職希望率が増加している!?
長くなるので、結論を転載します。
「コロナ禍において転職率は低下しているが、正社員の転職希望率は上昇している。転職希望を強めている正社員の姿を明らかにすべく探索的な分析を行ったところ、コロナ対応によって仕事を削減された人々が、目一杯働きたいという思いを携えつつ転職希望を強めている様子が窺えた。」
ん?
目一杯働きたい?
そのために転職を希望している?
「世間では「働き方改革」のかけ声のもと、正社員に関しては長時間労働の削減やワーク・ライフ・バランスの実現が推進されて久しい。コロナ禍において導入が進むテレワークについても、出勤比率を抑制するだけでなく「仕事を効率的にこなす」ことが重要な目的とされている。しかし、本稿で見たように、正社員のなかには、おそらくは仕事が削減されている状態を不本意なものと捉えて、転職をして目一杯働きたいと考えている者が一定数いる。そのような人々が、正社員の転職希望率上昇の一翼を担っていると考えられる。」
ん?
転職をして、目一杯働きたい?
なんか嬉しい話じゃありませんか?
そんな転職希望者の方、どんどん我が社に来て下さいよ😙(続く)