第4章 「採れない」「辞める」「育たない」組織の課題②
経営者の視点が、結果に偏り過ぎている
「働く人たちの意識は変化しており、経営者の視点が結果に偏重している企業では、社員のモチベーションは確実に下がってきます。」(P93)
なんで? why?
従業員は結果を求めていないの?
売上げが上がり、利益が増え、給料が上がることはモチベーションにならないの?
ここで有名なダニエル・キム(MIT教授)の「組織の成功循環モデル」を参照しています。
◆バッドサイクル
結果の質からスタートする。そこで結果が上がらないと、関係の質が悪くなり、考え方が受け身や失敗回避になり、行動も消極的になり、さらに結果が出ない。故に、もっと数字を押しつけられ………😔
◇グッドサイクル
まず関係の質を良くする。そうすると良いアイデアが生まれる。そうすると新たなチャレンジに取り組み、まわりも助け合う。そうすると成果を実感できる。そうすると、さらに信頼関係が高まり、………😙
「多くの中小企業が、経営者が結果にばかり注目することによって、このバッドサイクルに陥ってしまっているのです。結果で社員のお尻を叩くことは、まったくもって逆効果でしかありません。経営者のその姿勢こそが、毎月の売り上げを下げているのです。」(P95)
なんで? why?
企業で、数値結果を追い求めているのは経営者だけなの?
ここにあるのは、典型的な図式化です。
いつも「売上げ、売上げ🤬」と神経質になり、従業員に向かって常にプレッシャーを与え、社内の雰囲気を悪くして、それで売上も下げる社長。
従業員は、陰で「自業自得じゃん😒」とうそぶいている。
そんな従業員は、大変申し訳ないけど「できたら辞めて😔」です。
関係の質を高めるためには、上下のコミュニケーションが大切だと解説されます。
またまたコミュニケーションです。
はっきり言います。
“小さな会社”でコミュニケーションを求めているのは、従業員側よりもむしろ社長側です。
「何を考えているの?」「何が一番したいの?」「健康はどうなの?」
このようなコミュニケーションを疎ましく思っているのは、従業員側の方が多いです。
“社長vs従業員”という単純な図式を超えたところに、“小さな会社”の成功法則があります。
要するに、社長も従業員も共に、売上げに対して“一喜一憂”すれば良いのです。
従業員は「社長、売上げが一向に上がりませんやん!」と社長のお尻を叩けばいいのです。
社長は社長で、「アホ!お前らのせいやんか🤬」と怒鳴ればいいのです。
コミュニケーションとは、双方で作るもの。
関係の質も、双方で作るものです。
以上。キャリコンらしからぬ発言でした。取り乱してしまいました😅