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コンテナスロープのインターアクション

 『一生働きたい職場のつくり方』を読む⑭

第4章 「採れない」「辞める」「育たない」組織の課題⑥

 

「人員が限られている中小企業では特に、一人ひとりが自律的に働くことが求められます。しかし、経営者が「自律的になれ」「積極的になれ」と上からいくらハッパをかけても社員は変わりません。肝心なのは役割と評価基準の明確化なのです。」(P103)

 

組織には20:60:20の法則があると言われています。

組織のように集団ができると、優秀な上位が2割、平均的な中位の人材が6割、下位のグループが2割に分かれるという考え方です。

この法則は働きアリの集団にもみられるといわれています。

働きアリのうち、積極的に働くのは2割だけで、6割は普通に働き、残りの2割は働かないというのです。

これまで大企業や公共施設で働いていました。

まったく、この法則が当てはまりました。

どんな組織でも、この法則は当てはまるだろうと思っていましたが、“小さな会社”では、この法則が当てはまると、100%会社は潰れてしまいます。

では、“小さな会社”での法則は?

私のこれまでの印象では、

10/90/0の会社が最も多いような気がします。

下位グループは限りなく0に近くなります。というより、下位グループを雇い続ける余裕はとてもありません。

さらに言えば、下位グループの従業員を採用し続けていると、会社に害を及ぼす可能性もあります。

このような方も、入社当時は上位グループだったのかもしれませんが、年月が経過するうちに下位グループになったのかもしれません。

ひょっとして、経営者の責任かもしれません。

同僚同士の人間関係かもしれませんが、これを放置したのは経営者の責任と言われても仕方ありません。

人間誰でも、下位グループなんていやです。そんな場所に居たくはありません。

従業員を全員、中位から上位にするのは、これは経営者の責任です。

10:90が20:80に、さらに30:70に、究極的には100:0になれば、“小さな会社”は小さいながらも、恐ろしく業績の良い会社になります。

そうするのは、業績評価と人材育成です。

これこそ経営者の責任ですね。