これまで20回にわたって、『一生働きたい職場のつくり方』を読んできました。
この本のサブタイトルは、“もう、転職はさせない!”です。
数年前、まだ私がバリバリ現役のキャリアコンサルタントだった頃、中小企業には共通の悩みがあると感じていました。
・なかなか人材が採用できない
・採用できても、なかなか定着しない
・定着しても、なかなか成長しない
ということ。
つまり採用・定着・育成の三重苦です。
そのため、せっかく採用できた人材をいかにして定着させるか?
その時、この“もう、転職はさせない!”というサブタイトルは、極めて魅力的でした。
ところが、今回、このブログのために読み返してみると、次第に違和感が出てきました。
最近、巷では、転職を勧めるコマーシャルで溢れています。
ビズ・リーチ!
“これまでの経験を生かして、より大きなやりがいや高い年収を得られる仕事をしませんか。理想のキャリア実現を目指すあなたをサポートします”
これまで様々な経験をさせてもらった会社に恩返ししろよ🤬
「無理無理うちの会社的に」な~んて、つまんない上司に言われたくらいで、転職を考えるなよ!
そんな上司無視して社長に掛け合えよ!
“立ち止まるより、前に進んでいたいから”って、今の会社で前に進めないなら、どこ行っても一緒だよ。
今まで、育ててくれた会社に対する“恩義”は無いの?
それだけ、あれこれ選択肢を増やしてどうすんの?
エラそうに言って申し訳ないのですが、あなたたちくらいの年齢の時は、仕事に絞って頑張ってスキルアップした方が良いよ。
こんなことを言っては、叱られるかもしれません。
「そこまでして、働き続けてもらわなければいけないのでしょうか?」
ちなみにこんな本もあります。
会社(経営者)の最大の責務は次の2点。
・会社を潰さないこと
・従業員の生活を継続的に向上させること
そのためには、毎期、継続的に売上げを増加させること。
そのためには、会社を強靭化させなければなりません。
「え~超シンドそ~。それってブラック企業じゃん💦」ですか?
朝礼で社長から、次のようにお話がありました。
「我が社では、その人なりの考え方・生き方で働いてもらえばいいです。
自分の仕事ぶりが、他社の人と較べて、もっと給料をもらっても良いのでは?と思う人は私に言って下さい。私の期待値と、今、あなたがどの程度かを伝え納得してもらいます。逆に、会社にぶら下がってもらっては困ります。
人生には節目があります。もちろん会社にも節目があります。
会社の節目に当たり、私と共に我が社の強靭化を進める気持ちがある人は、進んで手を挙げて下さい。」
さて、何人、手を挙げるでしょうか?
ということで、このブログはインターアクションの強靭化の実況放送になります。
ご興味のある方は、引き続き読んでください。