相手の立場をよく理解する。
まったくその通りです。
ですが…
このような内容に接しますと、現役のキャリアコンサルタント時代であれば、「ふむふむ。なるほど、上司はそうあらねば部下は育たないんだよね」と思っていたでしょう。
最近、徐々に疑問が膨らんできています。
批判よりも寛容さが部下を育てるのは確かです。
徒に叱りつけては育ちません。
逆に、部下の側でも、社長を(心の中で)批判ばかりせずに、寛容の気持ちを持たなければ社長は育ちません。
私、43年の社会人生活の中で、平社員・係長・課長・部長・取締役・常務取締役・専務執行役員・社長(雇われ社長ですが…)を経験しています。(ついでにNPOの理事長も経験しています)
やってないのは副社長くらいか😙
従業員はどこまで社長のことを理解しているのでしょうか?
以前、取締役をしていた会社でのこと。
20人くらいの“小さな会社”でした。
日頃は強気の社長が、いつになく暗い表情をしています。
2~3人の従業員の前でした。
「会社っていうものは、いつ潰れるかわからんものじゃぞ」
「そんなことないでしょう。我が社は潰れないですよ。」
と最古参の従業員(当時40歳台前半)が怒ったように言いました。
「アホ!そんなことは言い切れんぞ。ウチだっていつ潰れるかわからんぞ」
「社長は、我が社が潰れたら何をするんですか?」
「わしか?……わしは、リヤカーに野菜でも積んで売り歩くさ😙。お前はどうするんだ?」
(間髪入れず)
「私は、そのリヤカーを後ろから押します!」
強靭な会社(小さな会社)とは、このような会社です。
いまだに抜群の売上高と利益を計上している会社です。