今から44年前の大昔のことです。
大学を卒業した私は、とある一部上場企業に入社しました。
当時は、どんな会社に入って、どんな仕事をしたいかなんて考えていませんでした。
とにかく“大きな会社”で世間的に有名な会社に入りたいとだけ思っていました。
そこそこ“大きな会社”に入って二年目。
東京での一年間の研修を兼ねた職場経験の後、大阪支店のとある営業所に配属になりました。
そこで、Oさん(女性)に会いました。
今から思い出しても、それはそれは仕事ができる方でした。
私より18歳年上の方でした。
ちなみに独身の方でした。これはどうでもいいことでした💦
字は上手。電話の受け答えも抜群。ミスはほとんど無し。
外見もとてもキレイでした。これもどうでもいいことでした💦💦
その会社に勤め始めて20年くらい経つベテランさんでした。
これほど仕事ができる人を、今まで見たことがないくらいでした。
勤務時間は9時から18時でした。
毎日の終業時のOさんの決まり文句は、
「これからが私の時間よ😙」でした。
言葉の通り、終業後は数多い親友の方々と、夜のミナミに繰り出していました。
週末は、京都に奈良に飛鳥にと、春は梅・桜、秋は紅葉、夏山、スキーと人生を謳歌していました。
職場に慣れてくると、私も一緒に夜のミナミを堪能させて頂きました。
これほど充実した生活を送っている方を見たことがありませんでした。
エネルギッシュでまわりに対する配慮も抜群でした。
そんなOさんにとって、6時までの仕事の時間は「私の時間」ではなく、終業後が「私の時間」でした。
かといって、仕事の手を抜くわけでなく、仕事はほぼ完ぺきでした。
仕事をしている姿も楽しそうでした。
それでも、6時からがようやく「私の時間」…。
仕事中も「私の時間」にすることはできなかったのでしょうか?