なにか、この本の文句ばかり言っているような気がします。
マズいです。
このままでは、当社はブラック企業だと思われてしまいます。
第2章は“「社員がやる気を失っていく上司」に共通する10の問題と改善策”です。
差し当たって10の問題(とされること)を列挙します。
Type1 目を見て話さない。目を見て話せない
~メンバーとまともに向き合わない上司
Type2 理由や背景を説明しない
~「意味のない、ムダな仕事」と思わせる上司
Type3 一方通行の指示
~双方向のコミュニケーションがとれない上司
Type4 コントロールできる部分を与えない
~1から10まで指示する上司
Type5 話を聞かずに結論を出す
~頭ごなしに決めつける思い込み上司
Type6 意見も提案も受け入れない
~「自分が絶対」のお山の大将上司
Type7 言うことに一貫性がない
~行き当たりばったり上司
Type8 感覚だけで評価する
~結果を出しても評価されないと思わせる上司
Type9 失敗を部下のせいにする
~責任転嫁し、自己保身に走る上司
Type10 部下の仕事を横取りする
~いつまでたっても「自分が主役」上司
このように列挙してみると、この本の対象は、そこそこの規模の会社であることが分かります。
そこそこというのは、社長さんがいて、最低でも1~2人の部長クラスがいて、その下にまた1~2人の課長クラスがいるような会社です。
従業員数も、50~100人くらいでしょうか?
このブログの対象は小規模事業者です。
中小企業庁の定義では、製造業で20人以下、商業(卸売業・小売業)・サービス業で5人以下の従業員の会社。
分かりやすく言えば、コロナ禍で評判になった、持続化給付金の対象企業です。
この小規模事業者は、我が国の法人数の85%を占めています。
この小規模事業者では、部長や課長がいないことが多く、社長が一人ひとりの従業員に指示するという場面が多いです。
前記のTypeの「上司」を「社長」と置き換えてみると、2~3は当てはまる社長はいると思いますが、これらのTypeの多くにあてはまる社長は…まずいません。
そんな社長(経営者)だと、会社自体が持ちません。
まず、社会から相手にしてもらえません。
ホントのブラック企業になってしまいます。
ただ次のような場面はちょくちょく見かけるので注意した方が良いのかもしれません。
(続く)