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コンテナスロープのインターアクション

とても強い“小さな会社”のお話 ⑥

◆最高の番頭Tさんのこと

 

Y顧問の下で、腹いっぱいビル賃貸管理のノウハウを「奪い取って」いました。

大手ゼネコンを辞めてほぼ1年が経過していました。仕事に飢えていました。

腹いっぱい仕事をしました。土曜も日曜も関係なしです。

月に1回大阪への帰省を許されていましたが、それ以外は一日も休むことなく働きました。

Y顧問に教えてもらいながら、現場を一緒に歩き回り、仕事が終われば焼き鳥屋で呑みながら、その日の「復習」が始まります。

仕事に対してはめちゃくちゃ厳しい顧問でしたが、呑みに行くと案外お茶目なところも垣間見えて最高に楽しい方でした。

二次会は中州のスナックでカラオケ大会♪

こちらは、独り身の気楽さ。楽しい毎日でした。

 

社長は毎週木曜日の朝、大阪から福岡の事務所に入ります。

必ず番頭格のTさんがお供です。

このTさん、私より10歳下ですからこの時36歳。

イメージは明石家さんまです。とにかく、口八丁手八丁。

社長のいる所、常にTさんありです。

社長とTさんの関係は、社長と従業員でもあり、親分と子分でもあり、父親と息子のようでもあり、一心同体と言ってもいいような間柄でした。

以降8年余りの付き合いでしたが、それまでにも、その後、今に至るまでも、最高の番頭役です。

驚くほどの地頭の良さ。従業員全員に対する目配せと配慮。

社内のあらゆる情報はTさんを通じて社長に漏れなく伝わりました。

呑んでも楽しいエンターテイナーです。

とんでもない人材がいました。

“小さな会社”恐るべしです。

 

ある日Tさんが私に内緒話を。

「社長がね『今度、採用した奴は、当たりじゃった!拾いもんやったなぁ。』と言ってましたよ。良かったね😙」

 

ほどなくして社長から。

「お前の年収を150万円上げてやる!」

😲😲😲

「Sよりお前の方が少ないのはおかしい。Sと同額にしてやる」

ひゃ、ひゃくごじゅうまんえん!

“小さな会社”ホントに恐るべしでした。