【社長の見方】
事業を行うか行わないかの判断基準は、ただ一つ、「儲かるかどうか」でなければなりません。
そうでないと、その事業にかかわる人すべてを不幸にしてしまいます。
利益を度外視して行う事業はボランティアです。
ボランティアは………まあ、また余裕ができればそのうちやります。
“小さな会社”ではキレイゴトは必要ありません。
まずは儲かるか、儲からないか。そういうドロドロとした部分を避けていては、ありとあらゆる困難に立ち向かえるはずありません。
社長は、自分と自分の家族のため、従業員のため、取引先のためにも、一円でも多くの利益を稼がなければなりません。
そのために社長は、利益に対して貪欲に行動しなければならないのです。
【社員の見方】
儲かるため…って商売の動機ってどうなの?
ほら、もっと社会貢献とか、世のため人のためとか、一応言っておいた方がいいんじゃない?
友人から「キミの会社ってどうよ?」と訊かれた時に、「いや~💦儲けることが目的って社長言ってるんだけど…☹ キミの会社は?」
「企業理念ってあってさぁ、毎朝の朝礼時にみんなで唱えているんだ」
「企業理念…? 唱える…?」
「そう、初めはちょっと照れてしまったけど、最近はもう慣れちゃったよ😙」
「どんな理念なの?」
「何か…世のためとか…、社会貢献とか…、そんな感じだよ」
「へ~立派な会社だねぇ。何かうらやましいなぁ」
【キャリコンの見方】
うらやましくもなんともないです。
ハローワークで勤務した時、朝礼で面談の心得十か条をみんなで唱えていました。
もちろん心得十か条の通りに面談は行われていませんでした。
初めて勤務した大企業でも、事務所には経営理念を掲げていましたが、誰も見ていませんでしたし、理念どころか法律ギリギリのことも行っていました。
もちろん経営理念が悪いわけではありません。
ただ、それが「ホンネ」と「タテマエ」になってしまっては、社員は白けてしまいます。
「我が社の事業目的は、ズバリ儲けることです!」
立派じゃないですか!カッコいいじゃないですか!
儲けるということは、(悪徳商法でなければ)世の中の役に立っていることです。
世の中に受け入れてもらっている証拠です。
企業は、世の中に受け入れてもらってナンボです。