コンテナスロープ/バンステージ/バンニング

コンテナスロープのインターアクション

PART1 会社の見方⑤ 社長の責任・社員の責任

【社長の見方】

会社がうまくいくもダメになるも、すべて社長の責任です。当たり前です。

社長にはお客様の役に立ち、会社を成長させ、利益を稼ぎ、従業員たちの生活を守る責任があります。

そのためには、全財産を投入するだけでなく、24時間、常に会社のことを考えて行動しなければなりません。

そんな社長の行動を、社員に理解させようとしても、これはたぶん不可能です。

社員は、労働の対価として給料をもらうだけの存在であり、その会社を辞めれば、それ以上の責任を負うことはありません。

それでは社員の責任とは何でしょうか?

社長は会社の実務をすべてこなすことができないので、社長の代わりに実際の作業をこなすのが、社員の役目になります。

そのような社員の責任の度合いから言えば、社長は、社員に重要な決定事項を判断させてはなりません。

会社の意思決定は社長の役目です。

 

【社員の見方】

その通りですね。ひと言も反論ありません。社長って大変ですね

 

【キャリコンの見方】

まったくその通りです。

ですが、違う切り口で考えてみたいと思います。

「正社員」ということです。

社員は社員でも正社員の責任を考えてみます。

正社員とは「雇用期間の定めのない社員」のことです。

何がよいのか、みんな正社員になりたがります。

「だって、なかなか解雇されないんでしょ」

解雇するに正当な理由があり、しかも30日前に予告しなければなりません。

これは正社員でも契約社員でも変わりません。

この正当な理由というのが難しい。

「だって、この社員は真面目に仕事しないもの」と言っても、そのことを監督署に証明しなければなりません。

普通、「もう辞めてくれ」と言われれば、胸に手を当てて「はい」となりそうなものですが監督署に訴える人も増えています。

契約社員の場合ならば、契約期間が満了になれば、「ちょっと契約更新できません。次の仕事を見つけて下さい」となります。

しかし、それもこれも、よほど勤務態度が悪い場合です。

正社員の方は「すいません。辞めます。」と言えば、よほどのことがない限り辞めることができます。

会社側からはなかなか辞めさせられないが、正社員側は「自由に」辞めれる。

正社員は雇用の安定を求めて正社員になりたがりますが、会社側からは雇用の安定を求めることは難しいです。

しかも求人を出す時に正社員としなければ人気が出ません。

正社員の方が契約社員よりも雇用条件が良いのが一般的です。

かつて、ハローワークで勤めていた時、あるインド人の社長の考えを伺ったことがあります。

契約社員で募集していましたが人気がありませんので、「正社員にすれば?」と提案しました。

「仕事の内容よりも契約形態に興味がある人は欲しくないです!」とひと言。

明快でした。

私、“小さな会社”での正社員とは、社長と一緒に「経営を支える」社員だと考えています。

共に「経営を支える」気持ちがない人は正社員であってはいけないと思っています。

かつて、職業訓練校の講師をしていた時、「私はそこまで会社と一体になりたくないので正社員になんかなりたくないです!」と言った女性がいました。

私は、それはそれで立派だと思います。

ただ、一般的には皆さんそこまでの覚悟をせずに正社員になりたがります。

ちょっと疑問ですが、仮に契約社員の方が待遇が良かったらどうするかな?

もちろん欧米では正社員の制度なんかはありません。

雇用期間の定めが無い社員ということが理解できないのでしょうね。

契約社会ですから当たり前ですね。

正社員であろうが契約社員であろうがパートさんであろうが、会社のことを考えて一生懸命に働いてくれる人はみんな「シン・社員」です。