時代は平成に遡ります。
平成14年、時は小泉純一郎総理大臣の時代、構造改革の嵐が吹き荒れていました。
「自民党をぶっ壊す!」との号令のもと、色々な改革が進められていました。
維新の会でも、NHK党でも、政治の世界では何かを「ぶっ壊し」たくなるのでしょうか。
平成14年4月に厚生労働省から下のような報告書が提出されました。
研究会の参集者は以下の通りでした。
この報告書の冒頭でキャリア・コンサルティングの意義が述べられています。
「第一に、現下の厳しい雇用失業情勢の下、失業の要因の3分の2が労働需給のミスマッチであり、その中でもとりわけ能力のミスマッチの問題が大きいといわれている。こうしたミスマッチを全体として解消するためには、離職者はもちろん、在職者に対しても企業内において、職業情報を提供しつつ、成長分野を念頭に置いた適切なキャリア形成を支援していくことが不可欠である。
第二に、技術革新の急速な進展、経済のグローバル化等により、急激な産業構造の変化や企業の興廃が進み、労働移動が活発化し、企業を越えて通用する能力が求められている。一方、企業内においても、内部組織のフラット化等により、個々の労働者に対し、新たな技術への適応力、問題発見・解決能力等の、幅広い能力が求められるようになっている。このため、従来のような企業主導の能力開発・キャリア形成だけでなく、個々の労働者において、自らキャリア形成を進めていくことが求められている。」
以上、分かりました?
役所の報告書ってなかなか分かりにくいです。
めちゃかいつまんで、簡単に解説します。
➀失業の要因の3分の2が労働需給のミスマッチ、特に能力のミスマッチが大きい
※その後、ハローワーク等で相談に乗っていると、失業の大半の理由は「人間関係」でしたが…
②経済をグローバル化してみたら、潰れる会社が増えるでしょう。もはや昔みたいに1社に入社したら定年まで働くという時代ではなくなった。
だから、労働者も1社だけで通用する能力ではダメ!
③労働者も会社に頼っているばかりじゃダメ!
とダメ!のオンパレード。
労働者側としては、年功序列・終身雇用制という「保険」のもと、「良い」高校に入り、「良い」大学に入れば、「良い」会社か「良い」役所に入って、一生気楽なもんさ😚という時代ではなくなってしまったと宣告されました。
え~😲
心配しないでください。
労働者の皆さんが困らないように、あなたの人生のキャリア形成の相談に乗る専門家を作りますから。
なんでもキャリア・コンサルタント(キャリコン)さんに相談して下さいね😚
この研究会に民間から㈱日本マンパワーと㈱リクルートが入っていたことは注目に値するでしょう。
㈱日本マンパワーの立野氏はその後、日本キャリア開発協会というNPO(非営利活動法人)を立ち上げて、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー:Career Development Adviser)という民間資格を創出し、数多くの有資格者を輩出しました。
このCDA有資格者は、その後国家資格キャリアコンサルタントと自動的になっていきました。民間資格がいつの間にか国家資格に😲
私も、数年後、この資格取得のために、日本マンパワーのクラスに通いました。
資格を取得するまでに要した費用は40万円くらいでしたか💦