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キャリコン資格③ セルフ・キャリアドック制度

世にも奇怪な制度が、この「セルフ・キャリアドック」制度です。

典型的な「絵に描いた餅」ですね。

「セルフ・キャリアドックとは、キャリアコ ンサルティングとキャリア研修などを組み合わせて行う、従業員のキャリア形成を促進・支援することを目的とした総合的な取組みのことです。」

何?何が言いたいの?何がしたいの?

人生にとってもっとも重要な、我が人生の方向性を決める支援をするのに、果たしてキャリアコンサルタントにその能力があるのかしら?

「キャリアコンサルタントには、大きく、(1)社内キャリアコンサルタント(資格を保有する従業員等)(2)社外キャリアコンサルタントの2種類があります。(中略)キャリアコンサルタントの公的資格である「キャリアコンサルタント国家資格」、「キャリアコンサルティング技能検定(1級・2級)」のいずれかを保有していることが原則です。」

とのこと。

「ただし、人事部門等での勤務経験が長く、従業員との相談経験も豊富で、従業員からの信頼が厚い方については、(組織内で他に有資格者がいない場合)事前の研修等により、社内キャリアコンサルタントに代わり、役割を果たすことは可能です。」

とのこと。

人事部門は長い間、従業員のキャリア形成を支援する業務を行ってきました。

その会社を成長させる一番大切な役割を担ってきたわけです。

適任の人が人事部にいる場合には、そちらの方が絶対に良いです。

問題は、社外キャリコンを使う場合です。

「キャリアコンサルタントの公的資格の保有者であることが大前提です。加えて、企業の経営目的や経営戦略、人材育成ビジョンや人材育成計画、人材育成に関する現状の課題等を事前に十分に理解してもらう必要があります。このため、社外キャリアコンサルタントを活用する場合には、これらの点を十分に情報共有するとともに、定期的な打合せの機会を設ける必要があるでしょう。」

とのこと。

まず無理です。

社外のアカの他人に、そんな重要な役割を担わせる会社ってあるの?

で、いくら費用がかかるの?

国は、このセルフ・キャリアドック制度を定着させようとして、多額の助成金を差し出しました。

コロナの時にも助成金違反が横行しましたが、「タダでくれるお金」にはたくさんの関係者が群がってきます。

30分にも満たない面談を一回だけして、数十万円を貰える助成金でした。

ハッキリ言います。まったく血税雇用保険料)をドブに捨てたようなものでした。

私も、この助成金受領のために10社以上の企業に出向き面談を行いました。

その内の1社がインターアクションでした。

当時は社外キャリコンとして面談と研修を行いました。

今では社内キャリコンとしてキャリア支援を続けています。

但し、資格は返上しました。(役に立たないから…)