コンテナスロープ/バンステージ/バンニング

コンテナスロープのインターアクション

キャリコン経験は“小さな会社”の支援に役立つ(完)

ハローワーク大阪人材銀行にて中高齢者の求職活動の支援を行いました。

この施設が廃止になった後は、ハローワークの事業所支援部門に移りました。

窓口で求人票の受付を行ったり、企業に出向いて求人を採ってくる部門です。

私はもっぱら小規模事業者の会社にお邪魔して、社長さんと直接お話を伺える機会を作りました。

ここで、現在勤めているインターアクションの社長と知り合うことができました。

その後、地方行政の求職者支援機関に移り、約2年間で100人以上の求職活動の支援を行いました。

ここでは、比較的若い相談者が多かったので、最近の若者気質を窺い知ることができました。

ただ、行政機関でのキャリア支援には様々な制限があり窮屈になったので、職業訓練校の講師業務に転職しました。

並行してインターアクションで人材の獲得・定着・育成の支援を始めました。

よく「人生にムダな経験は一つもない」と言われますが、まったくその通りです。

今、従業員10名の“小さな会社”で人材育成のみならず会社運営のあらゆる面で社長のお手伝いをしています。

つまり、キャリアコンサルタントとしての役割を実践しているわけです。

企業の資産は、ヒト・モノ・カネと言われます。

まったくその通りで、とくに“小さな会社”では、ヒトという資産が事業運営を大きく左右します。

企業は20:60:20で、人財:人材(人在):人罪が居ると言われています。

そこそこの規模の中小企業や大企業ではこの比率は許されますが、“小さな会社”では、人罪が在籍できる余裕はありません。

辞めてもらうか、辞めていくかのどちらかです。

しかも、“小さな会社”では社長が一番仕事内容に熟知しており、一番仕事ができ、一番仕事に没入しています。

もちろんどの社員もかないません。当たり前です。

それで、時々、社長は「なぜもっと仕事に身を入れてくれないのか?」と不安になります。

社員の方は、精一杯やっているつもりです。

無理もありません、「精一杯」のやり方を教わっていません。

経験していませんし、学校でも家でも教わっていません。

どのくらい「精一杯」やれば、社長は「精一杯」やっていると思ってくれるのだろか?

最悪の場合「精一杯やっているのに評価してくれない…」と拗ねて辞めていく社員も出てきます。

アルバイトの時だったら、店長さんが「頑張ったねぇ~😚」とほめてくれました。

会社ではほめてくれません。「辞めたい、辞めたい、なんでもっとほめてくれないのかなぁ😢」となります。とても不幸なことです。

“小さな会社”は社員が辞めていくことが多いです。

その穴を埋めるために入社してきた人も、どこかの会社を辞めた(辞めさせられた)人です。

新しい会社で合わなければ、また辞めていきます。

辞める理由の9割以上は「人間関係」です。

社員が定着しない会社はなかなか伸びません。

いつも「新人」の研修をやっています。教える方も日々の激務の時間を割いて教えなければなりません。

ようやくひと通り仕事を覚えてもらえたと思うと、ある日「社長、ご相談が…」となり、また辞めていくことになります。

 

長々と述べてきました。

世の中、キャリアコンサルタントの有資格者がいっぱいいます。

せっかく取得した資格を活かせないベテラン社会人がいっぱいいます。

社員の獲得・定着・育成に頭を悩ませている世の“小さな会社”の社長さんたち。

サラリーマンとしての社会人経験が豊富なシニアに声をかけて、社長の右腕として活躍させてみてはいかがですか?

彼/彼女たちは、単に人材育成だけでなく、きっと社長が抱えている様々なお悩みに寄り添って、解決するためのアシストを行ってくれますよ。

 

以上、2021年12月8日から1年半に亘って、好き勝手なことをブログとさせて頂きました。

将来不安しかない我が国の経済を元気にするためには、法人の85%を占めている小規模事業者(小さな会社)が元気にならなければならないと思い、キャリアコンサルタントとしてどのようなことができるかを実践中です。

行政の支援機関にいたのでは分からなかったことだらけ。

まさに「事件は現場で起こっている!」(by青島刑事)です。

もうしばし、インターアクションで元キャリコンとして、人材育成に努めてまいります。

長い間のご愛読誠に有り難うございました。

心よりお礼申し上げます。

5月1日よりは、「リサイクル物流サポート室」ブログとしてお目にかかりたいと思います。