コンテナスロープ/バンステージ/バンニング

コンテナスロープのインターアクション

リーファーコンテナの現場で冷凍マグロ!③

リーファーコンテナの側面ですが、通常のドライコンテナと比較して凹凸が少なく設計されていて、ステンレス板が外装板として使われています。

内部はアルミ・銅・ステンレスなどで構成されています。

 

↓ドライコンテナは外側がスチール、内側がベニヤなどの板張り

また、リーファーコンテナの内側は、断熱性や気密性を保つためにドライコンテナとは違った造りになっています。

開口部のドアの周囲には外気の侵入を防ぐ為に2重のゴムパッキンが張り巡らされ、扉を閉めると携帯電話の電波も届きにくくなるぐらい気密性が高い!らしいです。

 

さらに内部壁面にはステンレス板が貼られており、外板との間には発泡ウレタンが注入されて3層の構造で断熱性を保っています。

そのため、ドライコンテナの壁面よりも厚くなるため内寸が小さくなっています。

床面にはT字レール(Tレール)と呼ばれる細かい溝があり、この隙間から冷風が吹き抜けて、冷却・加温ユニットで温度コントロールされた空気がコンテナ内を循環する構造になっています。

 

前職で、ドッグシェルターという商品を取り扱っていた経験がありまして、

これは倉庫や工場の搬入口とトラックやコンテナを隙間なく密着させて屋外と屋内の空気の流出入を防ぎ、室温を一定に保つことに役立つ製品です。

リーファーコンテナといい、物流業界には商品をいかにさまざまな「もの」を、

「保管」「仕分け」「輸送」する工夫と情熱を感じます。

 

 

リーファーコンテナのメリットとして、

1.生鮮品(今回の納入先では冷凍マグロ)を大量に海上輸送できる

2.鮮度を保ったまま運べるので輸送時間がネックだった地域にもお届けできる

3.コンテナのまま倉庫などでの一時保管が出来る(冷凍冷蔵倉庫としても活用)

4.大量の貨物を輸送することで低コスト輸送を実現できる。

 

デメリットとして、

1.冷却装置と断熱材の厚みがある分、ドライコンテナよりも内寸が狭い

2.コンテナ内を冷却するための電源が必要

3.冷却装置が常時稼働している為、駆動音がする

 

今回は、国内へ冷凍マグロを運ぶ仕事の一助を担うことが出来ましたので、

回転ずしでトロを食べる際やスーパーで寿司を購入する際に、バンステージで積載されてやってきたと思うと勝手に物思いにふけることがあります。

※↑上記写真は標準品

 

今後も物流業界に役立つ情報などを発信してまいりますので、

ご愛読のほどよろしくお願いいたします。