3.前例が通用しない時代には、「働く時間」と「報酬」が比例しない
前例が通用しない時代とは?
「短い労働時間で、いかに良いアイデアを出すか、生産性を高めるか」ですとのこと。
昔の生産性の向上とは、ムダな作業や時間を排除し、仕事を均質化して「効率良く」働くことが重視されました。
いわゆる「ムリ・ムダ・ムラ」を失くすことですね。
我が国はこれがめちゃ得意でした。いわゆるカイゼンですね。
英語にもなったKAIZENです。
“それも大切ですが、今求められているのは、より短い時間で付加価値の高い仕事を行うことであり、新しい何かを生み出すための創造的な視点での生産性の向上です。単に言われたことを粛々とこなすだけではなく、自ら考え、行動し、新たな価値を生み出せるような人材が必要になります”(P25)
まったくその通りだと思います。
“社員が自由に発言して、自分の意志で柔軟に働ける企業は、社員が幸せになれる企業である。”(P27)
まったくその通りだと思います。
“ただビクビクしながら指示を待つだけの受け身の社員となるか、自ら動く社員となるかは、社員本人だけでなく、組織を率いる者による影響が小さくありません。”(P30)
また、組織を率いる者(社長)の責任になってしまいました。
“社員1人ひとりをきちんと見て、適正に評価し、それに報いることができる人事の仕組みや制度がなければ、優秀な人から離れていきます。”(P30)
う~ん😔
大きな会社や中堅の会社ではそうでしょう。
“小さな会社”では、優秀でない人から離れていくような気がします。
かつて「全然評価してくれないので辞める!」と言って辞めた若い従業員がいました。
何を、どこを、どう評価すれば良いのか理解しがたい従業員でした…。
私はキャリアコンサルティングの中で、よく次のように質問しました。
「あなたは、時間で給料をもらいたいですか?成果でもらいたいですか?」
たいていの人は、「もちろん成果です!」と元気に答えますが、入社すると「うちの会社時間外出ないんだけど、ブラックじゃない?」と答えるようになります。