「新年は必ず新しい下着で迎える」「仕事始めもは必ず神社へお参りに行く」といったゲン担ぎをしたり、ジンクスを大切にする経営者は大変多く見受けられます。
【社長の見方】
社長というものはいつも不安を抱えています。
特に苦労を経験した人ほど、どんなに事業がうまくいっていても、常に恐れ、不安感を持って事業に臨んでいます。
そして、言い知れぬ不安感から脱却するために、社長は仕事に励むのです。
「仕事をしているときは何も考えず不安を感じることもない」と言う社長が多いのはそのためです。
宗教に限らず、何かにすがりたくなって、神仏に祈るのが大変好きな社長が多いです。
自分のジンクスは大事にすべきです。
それで心が安らぎ、成功イメージを自分に植えつけるという行為は、物事を順調に進めるためには必要なことです。
ゲンを担ぐ行為は決して恥ずべきことではなく、大いに行うべきです。
むしろ社長には失敗は許されないのですから、自らが「こうすればうまくいく」という気分で物事に当たるということは、心理的にも大いに助けるものと言えます。
それで社長が満足するのであれば、そして安心して経営に臨めるのであれば、たとえ社員が忙しいと文句を言ったとしても、多少費用がかかったとしても、実行すべきなのです。
【社員の見方】
そりゃ私たちも、ツイてる社長の下で働きたいです。
節分の日に、社長以下社員全員で近くの神社にお参りに行きました。
その後、直会と称して居酒屋で会食をしました。
初めて「焚き上げ」の光景を見ることができました。
何か良いことがありそうです。
神社仏閣にお参りするのは大賛成です😚
【キャリコンの見方】
新卒で入社した会社はゼネコンでした。
起工式・竣工式など祭典がとても大切な業界です。
祭典では地元の神主さんに来てもらって祭事を執り行いました。
私、30回以上の祭典の進行を担当しました。良い思い出です。
本支店では毎月月初に幹部が連れ立って神社にお参りに行っていました。
自社ビルの場合、必ず屋上に社(やしろ)が鎮座していました。
現場では毎月一日と十五日に「山の神」を執り行っていました。
穴を掘ったり埋めたりするため、その場その場に祀られている土着の神様のご機嫌を伺うために、現場作業員を集めて、焼き肉をやって一杯呑む慣習です。
今もやっているかどうかは分かりませんが、建設工事は危険と隣り合わせだったため、やたらとゲン担ぎが多かったです。
やたらゲンを担ぐ社長。
その反対に、そのような迷信っぽいものをアタマから否定する社長。
色々な社長がいると思いますが、「何か」を強く信じる社長、その社長を強く信じる社員のいる会社は間違いなく成長する会社だと思います。