LINEでのやりとりです。
「やりたいことが分からないのです😢」
分からないのに、今の仕事、今の会社ではないと何故思うの?
「それも、分からないのです…。でも今の仕事を一生やり続けるとは思えないのです」
Aクンは“ゆとり教育”のど真ん中で小学生~高校まで過ごしました。
キャリコン時代に、この世代の多くの若者と面談をしました。
「どんな仕事がしたいのか分からないけど、今の会社ではないと思うんです…」
「やりたいことを見つけなさい…と言われるけど、やりたいことが見つからないんです…」
「やりたくないことを我慢してやるのはいけないことじゃないのですか?」
ゆとり世代の人たちは、常に「夢を見ろ」「やりたいことをやれ」と言われてきました。
いわゆるキャリア教育の影響でしょうか?
ドリームハラスメントという言葉があります。
「大人になったら何になりたいの?」あたりは可愛いものです。
それが次第に「やりたいことを見つけなさい」「夢を抱いて暮らしなさい」「目標がないとダメな人生ですよ」となってくるようで、こうなればみごとなハラスメントですね。
常に「ここじゃない」という思いに悩まされます。
「ここに長居したら、やりたいことができなくなってしまう」
回りの同年代が活躍しているのを見るとまぶしくなります。
もちろん活躍していない同年代もいっぱいいるはずですが、活躍ばかりが目に付いて劣等感を刺激します。
逆に“置かれた場所で咲く”ことを勧める人もいます。
でも、この意見にはなかなか同意してくれません。
常に、“本来ならば、自分が居るべき場所”を探し回って、何度も転職を繰り返します。
そして、「アルバイト時代は楽しかったのに…」と思います。
それは、アルバイトだからでした。雇う側が色々と気を遣ってくれますから。
Aクンから「電話を頂きたいのですが…」というLINEが来ました。
丁度、電車の中でしたので、後ほど電話をすることにしました。
(続く)