コンテナスロープ/バンステージ/バンニング

コンテナスロープのインターアクション

とても強い“小さな会社”のお話 ⑬

◆突破力➀

 

なぜ一挙に41棟のビルを取得したのか?

しかも一挙に100億円を軽く超える借入を行って。

そこには色々な大人の事情がありまして……。

それはそれでいいわけで、途中入社の私がとやかく言うことではありません。

入居率もまあまあで、「良かったなぁ。安定した会社で😙」と思いました。

 

ただ私はゼネコンの営業をやる前は経理マンでした。

ゼネコンつまり総合建設業において花形は技術屋さんです。

私が入社した会社では土木屋さんが幅を利かせていました。

次に建築屋さん。その次が事務屋さん。最後に営業マンでした。

事務屋さんの中では経理マンが一番上。

私はその経理マンでした。故あって営業に移り、故あって転職しました。

 

経理マンですから、少々数字には強いです。中・長期収支が組めます。

ビル事業の中・長期収支予測をすると、あと5年後くらいに破綻してしまします。

何度計算しても収支が赤くなります。

恐る恐る社長に伝えました…

「あほ!お前に言われんでも分かっとるわい!」との返事。

絶対に分かっていなかったと思います。

「まあ、一応聞いとこう。どういうこっちゃ?」

問題は減価償却でした。詳しいことは省きます。

「ほら!この年に収支がショートします。」

さすがに社長、経営者です。

私の作成した収支表の意味をすぐに呑み込みました。

しばらく考えた後…

「で、どうすればいいんじゃ?」

「ビル売りましょう!」

折から不動産はミニバブル。売るなら今!

「どのビルを売ろうというんだ?」

一番答えにくい答えを…思い切って。

「〇〇ビルを売りましょう!」

一番収益を稼いでいるビルです。

さすがにこの時ばかりは結論までいきませんでした。

 

色々な資料を作成して何度も説明しました。

すべての事態が呑み込めたようで決断は早かったです。

「よし!〇〇ビルを売れ!すべて任せたぞ!」

 

うわぁ~😲 エライことになってしまった!