◆突破力➀
なぜ一挙に41棟のビルを取得したのか?
しかも一挙に100億円を軽く超える借入を行って。
そこには色々な大人の事情がありまして……。
それはそれでいいわけで、途中入社の私がとやかく言うことではありません。
入居率もまあまあで、「良かったなぁ。安定した会社で😙」と思いました。
ただ私はゼネコンの営業をやる前は経理マンでした。
ゼネコンつまり総合建設業において花形は技術屋さんです。
私が入社した会社では土木屋さんが幅を利かせていました。
次に建築屋さん。その次が事務屋さん。最後に営業マンでした。
事務屋さんの中では経理マンが一番上。
私はその経理マンでした。故あって営業に移り、故あって転職しました。
経理マンですから、少々数字には強いです。中・長期収支が組めます。
ビル事業の中・長期収支予測をすると、あと5年後くらいに破綻してしまします。
何度計算しても収支が赤くなります。
恐る恐る社長に伝えました…
「あほ!お前に言われんでも分かっとるわい!」との返事。
絶対に分かっていなかったと思います。
「まあ、一応聞いとこう。どういうこっちゃ?」
問題は減価償却でした。詳しいことは省きます。
「ほら!この年に収支がショートします。」
さすがに社長、経営者です。
私の作成した収支表の意味をすぐに呑み込みました。
しばらく考えた後…
「で、どうすればいいんじゃ?」
「ビル売りましょう!」
折から不動産はミニバブル。売るなら今!
「どのビルを売ろうというんだ?」
一番答えにくい答えを…思い切って。
「〇〇ビルを売りましょう!」
一番収益を稼いでいるビルです。
さすがにこの時ばかりは結論までいきませんでした。
色々な資料を作成して何度も説明しました。
すべての事態が呑み込めたようで決断は早かったです。
「よし!〇〇ビルを売れ!すべて任せたぞ!」
うわぁ~😲 エライことになってしまった!