会社とは何か?
何であって欲しいか?
社長と社員が幸せになるための「装置」であり「手段」であります。
もっと広く言うと、お客様や取引先の皆さまが幸せになるための道具です。
となると、「幸せ」を定義しなければなりません。
職業訓練校の講師時代に、毎回、受講生に「幸せ」の定義を尋ねていました。
最大公約数は以下の通り。
・健康
・収入
・人間関係
この3つの要素が満たされていると、幸せを感じられるだろうということでした。
この3つの要素に大きな声で異論を叫ぶ人はいないと思います。
故に幸せを感じられる会社(職場)とは、以下のような職場です。
健康
過労死しない職場
なぜ仕事をし過ぎて死ぬ人がいるのだろうか?
だってその前にカラダがダウンしてしまうのではないかな?
過労死と自殺の関連性も指摘されています。
いずれにしても、死ぬほど忙しい職場では幸せな会社とは言えませんね。
収入
そりゃ給料は高ければ高い方がいいんですけど…
当たり前です。
ですが、いくらを「高い」といいいくらを「安い」というのでしょうか?
幸福心理学の分野の実験で、年収と幸福度の関連の調査結果があります。
年収は上がれば上がるほど幸せを感じるのですが、800万円を超えると幸福感は低減するという調査結果があります。
個人的には、サラリーマンにとって1000万円がひとつの目標かなという感じです。
いずれにせよ、こんなふうに給料をもらってくれたら、社長は嬉しいでしょうね。
人間関係
現役のキャリコン時代、退職理由の筆頭は「人間関係」でした。
もう9割以上が人間関係を理由として退職していました。
不思議なことに「私が職場の人間関係を悪くしました。反省しています😢」という人が一人もいませんでした。
我が国では、多くの善良な社員が、社内の陰湿ないじめに遭って辞めているようです。
我が社では、とりあえずこの3つは、そこそこ大丈夫だと思います。
もちろん、あのように満面に笑みを浮かべて給料をもらってくれる社員はいませんが…
それでは、10人の従業員はみんな幸せを感じながら働いているのでしょうか?
アンケートをとったわけではありませんが、「幸せですかぁ?」と訊いても、「まあ、そこそこかな?」という社員が多いのではないでしょうか?
では、なぜ「そこそこ」なのでしょうか?
なぜみんな、あの青年みたいに、満面に笑みを浮かべて給料を受け取ってくらないのでしょうか?
B.ラッセルの『幸福論』という本があります。
世界三大幸福論の一冊です。
まさに、この『100分で名著』で読みました(観ましたかな?)
私なりの解釈では、幸せとは、
“目標を定めて、毎日、目標に向かって努力をし、1mmずつでも目標に近づいていると実感すること”
とありました。(あくまでも私の解釈です)
数多い「幸福」の定義の中で、一番しっくりくる内容です。
幸せとは、定めた目標との距離感なのかもしれません。
ちょうど、今、来期の売上目標値の算定時期です。