私は、国家資格のキャリアコンサルタント(キャリコン)でした。
この資格は5年毎の更新研修を受けなければなりません。
この更新研修には数万円の費用がかかります。
私、ハローワークと地方行政機関の窓口で6年間キャリア支援を担当し、職業訓練校の講師を2年経験し、延べ1千人以上の求職者の支援を行ってきました。
「何を今さら研修なぞ受けにゃならんの?」とエラそうに思い、免許更新しませんでした。
ついでに運転免許証も更新せずに(別に返納もせずに)自然消滅です。
昭和30年生まれの、何となくややこしい面倒臭いおやじになってしまいました。
キャリコン資格返上の理由は他にもありました。
行政でのキャリア支援にはいくつもの制約がありました。
・支援者と個人的に連絡を取り合ってはいけない
・もちろん、施設以外の場所で会ってはいけない
・面談は45分以内でまとめなければならない
・一日に4人までしか面談を入れてはならない
・一人の支援者に何度も何度も面談してはならない
等々
なかなか思うようなキャリア支援はやりにくいですね。
もう、割り切ってやるしかない。
そんなこんなで、せっかく(大金と時間を使って)取得したキャリコン資格を返納しました。
ただ、運転免許証と違って、資格がなくても対人支援はできますし、今もやってます。
さて、企業におけるキャリア支援です。
しかも“小さな会社”におけるキャリア支援です。
“小さな会社”とは、中小企業庁で「小規模事業者」と定義されている会社のことです。
小規模事業者の数は、ちょっと古いデータですが以下の通りとなっています。
我が国の企業数358.9万社のうち、小規模事業者は304.8万社となっており、実に85%の会社が小規模事業者つまり“小さな会社”です。
2025年問題が喧伝されています。
団塊の世代が後期高齢者となり、出生率は過去最低を更新しています。
経済を回して景気を向上させる基本的なパワーを失いつつある我が国は、今後ますますビンボーな国になっていきます。
政府は、「小規模事業者持続化補助金」を支給することで、“小さな会社”を何とか支援しようとしています。
「お金をあげればいいんでしょ」という、上から目線的な感覚がしてしまうのは私だけでしょうか?
その昔キャリコン資格定着のためにも、莫大な補助金が使われました。
カタチだけの面談を行い、就業規則をちょこちょこっと変更し、お金以外になんら会社のプラスにもならない補助金でした。
さて、エラそうな批判はこのくらいにしましょう。
我が国の経済を復活させるカギは小規模事業者つまり“小さな会社”が元気になることです。
そのために、我らキャリコン(元ですが…)が頑張らなければなりません!
世のキャリコンの同志達よ、“小さな会社”で社長を支援し、社員の成長を促し、会社を発展させ、日本を再び元気な国にしましょう!
“小さな会社”でキャリコンが真っ先に手をつけなければならないこと。
それは売上げの増加です。
えっ!? 売上げの増加? キャリコンが?
それと、夢アルバムって何?