コンテナスロープ/バンステージ/バンニング

コンテナスロープのインターアクション

PART1 会社の見方⑬楽して儲ける!?

【社長の見方】

成功している社長さんたちは、毎日、好きなことをやって遊んでいるように見えます。

しかし、成功した社長さんたちは、例外なく、かつては、他人の数十倍もの仕事をしています。

昔は、休みがほとんどないとか、睡眠時間がほとんどないといった状態で仕事をしています。

楽をして成功した人は、誰一人いません。

その人その人で苦労の度合いやレベルは異なるはずですが、何の苦労もなく成功した人は皆無です。

「楽して儲けよう」ではなく、「無理してでも儲けなければならない」のであり、「仕事を楽しもう」ではなく「楽しむも何も、やらねばならない」のです。

 

【社員の見方】

(我が社の場合)とてもとても、楽しているとは思えません。

他の会社の社長さんは、どの会社も「好きなことをやって遊んでいる」のでしょうか?

 

【キャリコンの見方】

これまで、ずいぶん多くの“小さな会社”の社長さんを見てきました。

どの会社の社長さんも「孤軍奮闘」で頑張っていて、とても楽しているとは思えません。

大きな会社の社長さんは、確かに楽をしているように見えます。

取締役を始め部長、課長等々、一応メンバー(緩衝材)が揃っています。

最終的な判断を行えばいいわけです。

率先してトップ営業を行っている社長さんも多いとは思いますが、基本的に各部署や各機関に仕事を任せています。

それに引き替え、“小さな会社”の社長さんは本当に大変です。

しかし、中には大変そうに見えない“小さな会社”も数社ありました。

私がかつて属していた会社もそうでした。

そのような会社の共通点はただ一つ。

社長自らの分身みたいな部下を育てていました。

“小さな会社”の社長さんの一番大切な役割は、自ら孤軍奮闘するのではなく、分身(=番頭さん)を作る(育てる)ことだと思います。

こんな本もありました。

読んでみよ😚

  

PART1 会社の見方⑪社長のジンクス

「新年は必ず新しい下着で迎える」「仕事始めもは必ず神社へお参りに行く」といったゲン担ぎをしたり、ジンクスを大切にする経営者は大変多く見受けられます。

【社長の見方】

社長というものはいつも不安を抱えています。

特に苦労を経験した人ほど、どんなに事業がうまくいっていても、常に恐れ、不安感を持って事業に臨んでいます。

そして、言い知れぬ不安感から脱却するために、社長は仕事に励むのです。

「仕事をしているときは何も考えず不安を感じることもない」と言う社長が多いのはそのためです。

宗教に限らず、何かにすがりたくなって、神仏に祈るのが大変好きな社長が多いです。

自分のジンクスは大事にすべきです。

それで心が安らぎ、成功イメージを自分に植えつけるという行為は、物事を順調に進めるためには必要なことです。

ゲンを担ぐ行為は決して恥ずべきことではなく、大いに行うべきです。

むしろ社長には失敗は許されないのですから、自らが「こうすればうまくいく」という気分で物事に当たるということは、心理的にも大いに助けるものと言えます。

それで社長が満足するのであれば、そして安心して経営に臨めるのであれば、たとえ社員が忙しいと文句を言ったとしても、多少費用がかかったとしても、実行すべきなのです。

【社員の見方】

そりゃ私たちも、ツイてる社長の下で働きたいです。

節分の日に、社長以下社員全員で近くの神社にお参りに行きました。

その後、直会と称して居酒屋で会食をしました。

初めて「焚き上げ」の光景を見ることができました。

何か良いことがありそうです。

神社仏閣にお参りするのは大賛成です😚

【キャリコンの見方】

新卒で入社した会社はゼネコンでした。

起工式・竣工式など祭典がとても大切な業界です。

祭典では地元の神主さんに来てもらって祭事を執り行いました。

私、30回以上の祭典の進行を担当しました。良い思い出です。

本支店では毎月月初に幹部が連れ立って神社にお参りに行っていました。

自社ビルの場合、必ず屋上に社(やしろ)が鎮座していました。

現場では毎月一日と十五日に「山の神」を執り行っていました。

穴を掘ったり埋めたりするため、その場その場に祀られている土着の神様のご機嫌を伺うために、現場作業員を集めて、焼き肉をやって一杯呑む慣習です。

今もやっているかどうかは分かりませんが、建設工事は危険と隣り合わせだったため、やたらとゲン担ぎが多かったです。

やたらゲンを担ぐ社長。

その反対に、そのような迷信っぽいものをアタマから否定する社長。

色々な社長がいると思いますが、「何か」を強く信じる社長、その社長を強く信じる社員のいる会社は間違いなく成長する会社だと思います。

PART1 会社の見方⑩社長の元気

事業がうまくいっている社長や成功している社長は、皆、元気で勢いがあるように感じます。これはどうしてだと思いますか?

【社長の見方】

あらゆる経営者は、常に不安と闘っています。

金策の不安、事業失敗の不安など、不安にはさまざまなものがあります。それらを克服した人が自分のとった行動に自信を持ち、結果に満足して、それが社長の明るさなり雰囲気につながるのです。

外部の人間は、社長の苦しい心情などわかりません。

だからこそ、社長の外見なり雰囲気を重視します。

その結果、堂々と振舞っていたり、自信を持った話し方をする社長に対しては、「ああ、あの社長はきっと事業がうまくいっているのだな」という判断をします。

そして当然のことながら、事業が順調に進んでいる会社には、多くの商談が持ちかけられ、いろいろな提案が届きます。

だから社長は、どんなときでも、虚勢であっても、明るく自信を持って元気に振る舞わなければなりません。

社長の雰囲気、行動そのものが人間にはその会社の事業の状況であると判断される、ということを、社長は決して忘れてはなりません。

なかなか元気そうな社長ですね😚

【社員の見方】

「なにか今日の社長元気ないねぇ」

「そうやねぇ、機嫌悪そうだから、あまり近寄らないようにしよう…」

社員は、社長自身が考えている以上に、社長の元気・不元気、ご機嫌・ご機嫌斜めに敏感です。

「いやいや💦ちょっと考えごとしてるだけやん!」ということかもしれませんが…

【キャリコンの見方】

社長の元気ということで、思い出深いエピソードがあります。

以前、不動産屋さんに勤務していた時のことです。

元々喜怒哀楽をあまり表に出さない社長です。

創業者の息子さんで、大学卒業の翌日から同社の専務取締役に就任しました。

過去のエピソードを伺う機会がありましたが、なかなかの修羅場をくぐってきたようで、ちょっとやそっとのことでは驚いたり、落胆したりはしない方でした。

毎週、大阪と福岡の事務所を往復されていました。

その日は、福岡市内の定宿のホテルから、事務所になかなか姿を見せません。

前日、遅くまで私たちと呑んでいたので、恐らくお寝坊さんしているんだろう…とみんな思いました。

毎度の事ですから、さほど気にもしませんでした。

昼ご飯までには出社するだろう…。

ところが、お昼どきを過ぎても顔を見せません。

次第にみんな不安になってきました。

うかつに電話などしようものなら叱られてしまいます。

そういえば、いつもは飲み会の席の真ん中で、元気よくしゃべり、笑い、何杯もグラスを飲み干す方でしたが、この夜は何となく元気がないような…。

2時を過ぎても、3時を過ぎても、夕方近くになっても顔を見せません。

さすがに心配した番頭のTさんが、「ホテルに行ってみよう!」と切り出しました。

ここで「とりあえずホテルに電話してみよう」とならなかったのは、社長と付き合いの長いTさんなりの配慮だったのかもしれません。

そこで、Tさんをアタマに3人でホテルの部屋に行きました。

コンコン。

しばらくして、「…なんじゃ!」という怒ったような声が…。

ドアに鍵はかかっていなかったので、部屋に入ると、ベッドの上に元気なく座っている社長の姿。

今のいままで寝ていたような感じでした。

明らかに元気がありません。

仕事上の悩みなのか、プライベートな悩みなのか、単にお腹が痛かったのか?

分かりません。

Tさんは一切何も訊きません。黙ったまま社長を見ていました。

もちろん、私たちもうかつに切り出せません。

その時のTさんのセリフが今でも忘れられません。

「社長、今晩はどこに連れていってもらえますの?😚」でした。

社長は一瞬「こいつ何を言ってるんだ?」という表情でしたが、ほどなくして、「なんや、何を喰いたいんじゃ?」と返しました。

着替える社長を待って、またみんなで夜の巷へ♪

喰って呑んでいるうちに、いつもの元気な社長に戻りました。

社長だって、悩みもあるし、元気が出ない時もありますよ。人間だから。

その時に社員はどのように対応するのかということも、その会社の業績向上を大きく左右します。

会社を元気にするのは社長の責任です。

社長を元気にするのが社員だったら、その会社は間違いなく成長します。

100%間違いなくです!



 

 

 

PART1 会社の見方⑨朝令暮改をする社長

朝令暮改とは、“朝に命令を下し、その日の夕方になるとそれを改めること。命令がひんぱんに変わって方針が一定しないこと”で、一般的には良くないことだと言われています。

逆に経営者たるもの朝令暮改をためらってはダメだ!と力説する偉い経営者やコンサルタントもいっぱいいます。

どちらでしょうか?

 

【社長の見方】

「いったん決めたから変更しない」とメンツにこだわることなどをせず、社長がよいと思ったことは即実行しなければなりません。

この本では面白い見方をしています。

決めた過程が、社内会議などの正式な手続きを経て決定されたことであれば、朝令暮改は許されない!としています。

何故なら、その会議で決めたというプロセスの重みを社長自ら破壊することになってしまいます。

そんなことを繰り返していると、最終的に社長についてこない危険性があります。

もちろん、会議で決定したことでも、例えば経営を大きく左右するようなことであれば、変更しなければなりません。

とここで、この本ではもっと面白い見方をしています。

経営を左右するような重大なことは、社員参加の会議の場で決定してはダメだ!

そのような会社を左右する重要な案件は社長が決定して、会議の場で報告するというのが正しいやり方だと述べています。

いずれにしても社長が朝令暮改する場合、社長は自らの非を認め、社員に対し、とりあえずは自分の決定が誤りであったことを告げる必要があります。

【社員の見方】

社長の命令は絶対です。

良し悪しの問題でなく、社長から言われたことは必ず実行し達成を目指します。

それを途中で「あれ、なしね」と言われたら、さすがにカチンときます。

なるべく一度決めたことは方針を変えずにいて欲しいですね。

 

【キャリコンの見方】

私自身が、かなりの朝令暮改型人間ですから、このテーマには発言する権利がないです。

世の中、ワンマンと称される社長さんがいます。

私が3ケ月だけお世話になった社長さんが超ワンマンでした。

1ミリ単位の忠実さで方針を実行することが望まれました。

「望まれました」なんて言葉が柔なくらいです。

多分、織田信長なんかもそうだったのでしょう。会ったことはないけど…。

わずか3ケ月でしたが、朝令暮改は一度もありませんでした。

一旦自分で決めたことは、100%近く実現されることが「強制」されました。

3ケ月だけでしたが、それまでの大企業での「ぬるま湯」生活に冷水を頭からバケツ100杯分くらいかけられました。

次に8年半仕えた社長さんも超ワンマンでしたが、タイプは正反対でした。

「お前らでよく話し合って決めれや」というのが経営方針でした。

有能な番頭さんがいたので、彼が音頭を取ってみんなで決めました。

みんなで決めた方針は、よほどのことがない限りGOサインがでました。

私の在籍中に経営を大きく左右する決断が2回ありました。

もちろん社長が自ら判断しました。判断した後は、一切朝令暮改しませんでした。

一回は大成功し、もう一回は大失敗でした。

大失敗の方は、できれば暮改してもらいたかったです。

さて、テーマは朝令暮改でした。

前述したとおり、私には、「決めたことを守る」というネジがユルいようで大反省です😅

朝令暮改どころか、朝礼「午前中」改です。

この点でも、私は経営者にはとてもなれません。

結論としては、自ら決断して決めたことは、何があっても貫き通す「強さ」と自ら失敗だと思えば取りやめる「勇気」の両方がある経営者が理想ですね。

   

 

 

PART1 会社の見方⑨選択の基準

AとBという二つの選択肢があった場合、どちらかを選ぶに当たって、何か基準があるのでしょうか?

 

【社長の見方】

AとBのどちらを選ぶかという選択を求められた場合、最終的にその基準となるのは社長の「勘」しかありません。

社長が「これだ!」と思ったものが正しい判断なのです。

どんなに状況がよくなくても、社長が「イケる!」と判断すればうまくいくものですし、社長が一抹の不安を抱えれば、その判断の結果はうまくいかないものです。

多くの社長の行動は、判断時の「勘」に基づくものが多いように思えます。

こればかりは絶対法則や絶対理論はなさそうです。

物事の局面でどう判断しどう行動するか、これこそが「経営」です。

社内ルールなどと違い、経営判断に絶対はありません。

だからこそ、社長は常日頃から、今の状態で最高の結果を生む判断をするための努力をしなければなりません。

それが勉強であれば勉強をし、経験であれば経験を積むべきです。

社長の行動、生活、そして人生そのものが、経営の判断につながるはずです。

【社員の見方】

社長に比べて社員は楽です。

最終判断は、すべて社長に委ねればいいわけですから。

そういえば、会社に入ってから、何ごとも判断したことがないなぁ…。

もちろん、あらゆる判断は社長に相談してから決めるように厳しく言われている。

しかし、何でもかんでも社長に判断してもらおうとすると、それはそれで「少しは自分で考えろ!」と怒られてしまう。

どこまで自分で判断していいのかなぁ?

 

【キャリコンの見方】

大きな会社にいた頃の話です。

稟議書や事案書というものがありました。

「このようにしたいです!」という内容の書類です。

めちゃいっぱい上司の印鑑が必要でした。

重要な案件では、本店の役員の印鑑をもらわなければなりませんでした。

これがまた誰からもらうとか、ど~でもいいことに対する「配慮」が必要でした。

「なんで私より彼に先に印鑑をもらったんだ!」と叱られたことがあります。

(だって、あんた、さっきまで居なかったじゃん😢)

「内容には反対だから、横向きに捺印するぞ」という冗談か本気か分からないようなことも経験しました。

まあ、要するに、誰も最終判断をしたくないのでしょうね。

社長すら同じです。

よほどの「名君」でない限り、自分で判断するなんてありえないですね。

その点“小さな会社”の社長は、日々、最終判断を求められます。大変です。

話が変わりますが、いわゆる名社長・名経営者と呼ばれる方々の中には、信仰心が篤い方が多いように感じられます。

 

京セラの稲盛氏が亡くなった時の、日経ビジネスの記事を引用します。

“「経営の神様」と呼ばれた事業家がまた一人逝った。京セラ創業者の稲盛和夫氏が8月24日、老衰のため鬼籍に入った。「神様」と呼ばれただけあって、稲盛氏は「元祖・経営の神様」であるパナソニックホールディングス創業者の松下幸之助氏と同じように、どこか神がかり的な雰囲気をまとっていた。

実際、生前は2人とも精神世界に傾倒していた。稲盛氏が僧籍を持つほど仏教に入れ込む一方、幸之助氏はどの宗教宗派にも帰依せず、独自の信仰を実践した。そして両者ともに、人知を超えた「宇宙の意志」を信じていた。”

 

ひと言で「神頼み」と済ませてはいけないような気がします。

あらゆることに最終判断を求められる社長にとって、一番大切なのは自分の判断力ですね。

そのためには自分と向き合う「時間」が大切だと思います。

(会社を潰しかけた私が言うのもなんですが…😅)

日々、忙しい毎日、様々な最終判断を求められる社長にとって、時々、時間を取って神仏に向き合う時間を取るのも、大切な「業務」なのかもしれません。

最終判断って、結局は社長の勘(=運)ですから。

PART1 会社の見方⑧ 逃げるかどうか

社員に苦言を呈するような小さいことから、社員を解雇するような大事まで、時として社長は嫌われるようなことをしなければならない場面に遭遇します。

そういう揉めごとや面倒なことは部下に任せ、社長はかかわるのを避けるべきでしょうか?

 

【社長の見方】

人からよく思われたい、面倒なことは避けたい、嫌いな人と付き合いたくない、というのは人間の性(さが)です。

しかし、社長は物事の決定に際しては、決して逃げてはいけません。

人から嫌われようと、面倒なことであろうと、嫌いな人であろうと、社長は断固として、それらと向き合い、顔を突き合わせて、物事を決定しなければなりません。

しかしこれは別に攻撃的になれということではありません。

会社にとって余計な敵をつくることは得策ではありません。

しかし、苦労から逃げ、それを人に押しつけたとしても、実は敵をつくり恨みを買っているものなのです。

嫌なことに目をつぶり、困難を避ける社長は、目先の楽のために将来の苦労を招いていることに気づくべきです。

そのような難題にかかわりたくない人は社長を辞めればいい、それだけです。

社長という地位は、苦労と向きあうことを条件に手に入れるものなのです。

 

【社員の見方】

社長なんかなるのやめとこ😅

別にそんな苦労をしたくないもんね。

でも…やっぱり、優しい社長の方がいいなぁ😅

【キャリコンの見方】

社長業に関しては苦い思い出があります。

15年ほど前に「お前、社長やれ」と言われて関連会社の社長になりました。

「単なる名義だけでいいんじゃ」という甘い言葉についつい…

しかし3年後、その会社を潰しかけました😢

会社は潰れなかったけど、私はクビになりました😢

まあそれはいいんですが…

その会社には、ひと月に1度とか2度しか行けませんでした。

それも銀行に会うとか、監督署に行くとかの用事の時だけです。

年に1回最重要得意先に挨拶に行くことと、業界団体の集まりの一泊旅行に行くことくらいです。

と気楽に考えていましたが、そんなわけいきません。

次第に売上高が低下していきました😢

人事面の相談もちょこちょこ😢 年配の方の反発も😢

ロクな話はありません。しかも社長手当はなし😢

「なにが名義だけじゃあ~🤬いいことなんか、な~んにもないやんか~🤬」

製造工場で、10人くらいの従業員でした。

専務を現場の責任者にしていましたが、徐々に面倒なことを私に相談するようになりました。

まあ、いくら名義だけでいいとはいえ社長ですから仕方ないです。

そこで私がやったこととは、逃げはしないけど、「人気取り」をしてしまいました。

一番やっちゃいけないことでした。

時々会社に行っても、社内の人間関係がギスギスしていました。

「人から嫌われようと、面倒なことであろうと、嫌いな人であろうと、社長(=私)は断固として、それらと向き合い、顔を突き合わせて、物事を決定し」ませんでした。

単に「仲良しクラブ」を作ろうとしました。

2ケ月に一度、なじみのスナックを貸し切って、夕方スーパーに行って、格安になった総菜を買って、みんなで食事会とカラオケ大会を実施しました。

1年ほど続けると、従業員の皆さんも心待ちにしてくれるようになり、社内のギスギスも和らいできたように感じられました。

「なかなかいい会社になったやん😙」と思ったのもつかの間、最重要顧客の自主廃業のあおりを喰らって売上高がどんどん下がってきました。

いくら社内融和に腐心しても、倒産の危機を目の当たりにして、社内が一致団結…とはなりませんでした。

もちろん、このことだけが原因で倒産しかけたのではありませんが、社内融和を考えているヒマがあったならば、たとえ少々社内がギスギスしてでも、もっと足腰が強い会社にすべきでした。

名ばかり社長ということを言い訳にして、「難問」に真っ向から取り組まなかったツケは、ほとんどの人に辞めてもらうという厳しい結末になりました。

会社の盛衰は社長の姿勢次第です。

社長はそれほどの大きい責務を背負っています。

本当に大変な責務です。

そのことを社員全員が理解するだけで、その会社は強い会社・もうける会社・社員がリッチになる会社になります。

   

 

PART1 会社の見方⑦形から入るということ

【社長の見方】

そもそも社長になろうという気持ちを少しでも持っている人間は、他人に束縛されることを嫌で、または組織の枠にはまりたくなくて、多くの人は独立します。

ところが、いざ社長になると、事業を拡大するには人手が不可欠だということに気づきます。

そこで社長は社員を雇い会社組織をつくります。

組織がイヤで組織を飛び出た人間が組織をつくらざるを得なくなることは、何とも皮肉な話です。

ではどのようにして組織づくりをすべきでしょうか?

最も簡単な方法は「形をつくる」ことです。

つまり、自分の目の届くところでは朝礼や終礼、目の届かないところでは社内規定による管理を行うのです。

 

【社員の見方】

学生の頃は「校則」というものがありました。

何かいろいろ禁止されていたというイメージが残っているだけで、内容まではあまり覚えていません。

会社に入ると「就業規則」というものがありますが、詳しく見たことがありません。

朝礼や終礼がありますが、何となく参加しているだけです。

私たち社員と会社(社長)をつなぎとめているのは一体何でしょうか?

雇用契約書」だけでしょうか?

その会社の「形」って何でしょうか?

【キャリコンの見方】

最初に入った会社は一部上場企業で7千人くらいの社員がいました。

今のインターアクションまで社員10人前後の会社を4社経験しました。

ハローワークと地方行政にも勤務しましたが、ここでは社員という感じではなく、組織の中で決められた役割を「決められた通り」にやる単純作業でした。

「決められた通り」にやるだけではキャリコンのスキルを磨くことができないため辞めました。(というか辞めさせられた?)

 

再度、社員と会社(社長)をつなぎとめているのは一体何でしょうか?

 

私は、言い古された言い方ですが、会社とは家族のようなものだと思います。

大きな会社では、〇〇部とか△△課といものがそれに当たります。

“小さな会社”では、文字通り会社そのものが「家族」です。

一般の家族においても、強い家族の「絆」もあれば、弱い家族の「絆」もあります。

強い家族の「絆」の形を作ることが、強い“小さな会社”を作る秘訣かもしれません。

どのようにすれば、その絆の形を作ることができるか?

それが、このブログの役割です。

80個のテーマのうち、まだ7個が済んだだけです。

もうしばらくお付き合い下さい。