コンテナスロープ/バンステージ/バンニング

コンテナスロープのインターアクション

夢アルバム作り⑤

社員との面談が始まりました。

社長と私とで対応しています。

2対1です。

先述の「個人面談ヒアリングシート」を事前に書いてもらい、それをもとにして面談をします。

 

話は変わります。

その昔、前々職のゼネコン時代、業界最大手ゼネコンのK営業部長と仲良くさせていただきました。

まだまだ談合体質が色濃く残っていた時代です。

正義感の強い彼は、談合に対して目一杯闘っていました。

営業をしながら談合を否定するというのは、かなり度胸が必要です。

当然、社内の彼に対する風当たりはキツイです。当たり前です。

裏切者です。

ところが彼は自分の信じる道を進むだけです。

左遷されることはありませんでした。

業界最大手のお得意様の部長が、彼のことが大のお気に入りで、指名して発注していました。

会社も彼を露骨に外すことができませんでした。

 

彼は仕事をわざわざ「志事」と読み替えていました。

正義感満点の面倒臭いオヤジでした😚

彼は談合が嫌いでしたので、受注よりも「創注」を目指していました。

 

最近、つくづく、仕事ってホントに「志事」だなぁと思います。

いや「志事」にしなければならない。

いやむしろ、そうなった方が楽しいのになぁ、と思います。

せっかくの一回こっきりの人生です。

仕事は最低でも8時間。一日の三分の一です。

睡眠時間を省くと一日の二分の一。

通勤・食事・排泄、ぼーっとしている時間を省くと、仕事のある日は、一日のほとんどが仕事です。

だったら、楽しい「志事」をしませんか?

といっても、なかなか思いは伝わりません。

 

今は、ほとんど「他人事」になっています。

 

それでは、3年後に会社の売上目標5億円は達成できません。

それでは、個人のキャリアの目標も達成できません。

それでは、元キャリコンが入社した意味がありません。

 

とはいえ、一挙に「他人事」☞「仕事」☞「志事」にはなりません。

 

まずは、目標設定と習慣化です。

そのためのツールが「夢アルバム」です。

 

 

夢アルバム作り④

全社員を対象として期末面談を行います。

その前に、有名なハーバード大学での夢の研究を紹介します。

「それはイェール大学だ」とかいらぬ突っ込みをする人がいますが、大学はどこでもいいです。

天才バカボンのお父さんの出身大学のバカ田大学でもOKです。

(今の人は知らないね😅)

こんな内容です。

 

ハーバード大学で、ある教授が「学生たちに目標を持っているかどうか」を質問しました。

その結果は次の通りです。

84%の学生は、目標を持っていない。

13%の学生は、目標を持っているが、紙には書いていない。

3%の学生は、目標を持っており、それを紙に書いている。

目標を持っている学生は、たったの16%

そのうち、目標を紙に書いている学生となると、たったの3%だけという結果でした。

それから10年後、教授は、その学生(元学生=卒業生)たちの現在について調査をしました。

すると、次のような驚くべき結果が得られたのです。

その卒業生たち全員の年収を聞き取り調査したところ、10年前の当時に目標を持っているが紙には書いていなかった13%の人の平均年収は、目標を持っていなかった84%の人たちの約2倍だったのです。

これだけでも目標を持つことの効果がわかりますね。

しかし、この調査の驚くべき結果はそれだけではありませんでした。

さらに驚くべきことには、目標を紙に書いていた3%の平均年収が、残り97%の人たちの10倍以上だったのです。

 

ということです。

そもそも「目標」を持って毎日を送っている人は少ないかもしれません。

さらに目標を抱いていても、実際に紙に書く人は少ないです。

このハーバード大学の話を聞いても、なかなか紙に書きません。

何故か?

照れがあります。目標が叶わなかった時に恥ずかしいからです。

もうその時点で、目標の実現は、はるかかなたに遠ざかって行きます。

よその会社の社員ならばそれでかまいませんが、我が社の社員がそれでは困ります。

ということで、社員の皆さんに3年後の目標を書いてもらうことにしました。

 

面談の内容は以下の通りです。

 

23期期末  個人面談ヒアリングシート

今期も残すところ、あと3週間あまりです。今期は創立以来初めて売上高が〇億円を超える予想です。皆さんのご苦労の成果です。有り難うございました。

ですが…円安・物価高の影響で損益は厳しいです。いずれにしても、外的要因はいかようにもなりません。とにかく、ひたすら売上高を上げることが、私たちの使命です。

会社の目的は、社長と社員が共に幸せになることです。幸せになるための第一条件は売上目標を達成することです。来期の目標は〇億〇千万円です。決して不可能な数字ではありません。

そして3年後の26期末(令和8年3月末)には売上高〇億円を目標にしています。

その時、我が社の顔ぶれは今と同じです。間違いないです。自分から「もう辞めます!」と宣言しない限り、辞めてもらうことはありません。皆さんに最適なポジションで精一杯活躍してもらいます。

強いて言えば、売上増に伴い、イケメンかギャルが1名入社しているかもしれません。

とにかく、今のメンバーで〇億円突破記念パーティを挙行します。

思考は現実化します!

幸せを感じる3要素というものがあります。健康・収入・人間関係です。

3年後の、あなたの幸せの3要素はどうなっていますかを書いて下さい。

ここで書かれたことは、3年後、確実に現実となっています!               (知らんけど)

思いっきりポジティブに書いて下さい!内容はまったく自由気ままでOKです。

 

健康(身体・メンタル) 私は、3年後の3月31日に健康面では

                  となっている。

収入(希望年収) 私は、3年後の3月31日に年収は

                  となっている。

人間関係(社内・社外)私は3年後の3月31日に、次のように良好な人間関係を保っている。

                         

売上高を上げ、社内の人間関係を良好にするために、私が日々心掛けることは、

                  ということです。

氏名             

 

昨日から面談が始まりました。

 

ところで、「夢アルバム」って何なんですか?

いいかげんに説明して下さい!

 

 

 

 

 

 

夢アルバム作り③

目標達成=夢を実現しようと思う人が、ちょっと読んでみようかな?

と一度は思う本が『思考は現実化する』です。

全世界で8千万部売れた、驚くべきベストセラーです。

一冊1500円として1200億円!ホンマかいな的な本です。

なんとなく胡散臭く感じる人もいると思います。

「なんかスピリチャル系のトンデモ本ちゃう?」

「考えたことが現実化するなんて、ありえへん😅」

原題を翻訳すると、この本の目的が明確になります。

Think and Grow Rich

が原題です。

単純に日本語訳にすると、「頭を使って豊かになりなさい!」です。

この言語を「思考は現実化する」と訳した人はキャッチコピーの天才ですね。

「豊かになるには頭を使え!」ではこれほどベストセラーにはならなかったと思います。

この本の目的は豊かな人生を送るための指南書です。

なかなかぶ厚い本です。

色んな逸話が並んでいて、「結局、どうしたら豊かな幸せな人生が送れるの?」が読後感です。

私、何度か読み直してみて、次のシンプルな3つの条件が書かれていることに気づきました。

リッチな、幸せな、豊かな人生が送れる3条件は以下の通りです。

1.達成したい目標を定め、紙に書いて、毎日見ること

2.同じ目標を持つ仲間を集めること

3.最低限の投資を覚悟すること

以上です。

以上が満たされれば、よほど偏屈な人でない限り、リッチ・豊か・幸せな人生が送れます。

逆に、リッチ・豊か・幸せな人生が送れていない人は、この3条件のうちのいずれか、もしくは全部が欠けているわけです。

この3条件を眺めると、まず3の投資に引っ掛かります。

「投資って株式とかニーサとか投資不動産を買うとか?ということはお金が必要?お金がないから、この本を読んでみたのに…。もう無理😢」となります。

実は一番簡単なのが、この投資です。

ちゃんとした目標を持てば、誰かが投資してくれますって!

最近ではクラウドファンディングもあるし。

しかも投資とは、何もお金に限りませんよ。

むしろお金より大切な「時間」を使うことも「投資」ですね。

せっかくの「命の時間」を使って、ネットフリックスを観たり、ゲームに熱中したり、YouTubeやTicTokをただぼんやり眺めていないでしょうか?

お金がない人は、本を読んで学びましょう。

そのための「時間」こそ、誰にでもできる「投資」です。

実は一番難しいのは2の仲間づくりと言われています。

「仲間?友達ならいっぱいいるよ😚」

ではダメです。

著者はマスターマインドという言葉を宛てています。

マスターマインドとは、「何らかの願望や目標を持った人間の集まりのことであり、また、それらの人々の間で行き交う波長の合ったバイブレーションのことである。」と定義されています。

要するに、同じ目標や願望をもった、「ちょっと濃いめ」の集まりです。

ん?

これって、個人だけでなく会社にもあてはまらない?

1.経営目標(数値)を設定し、紙に書いて毎日眺める

2.経営者以下社員全員が仲間となり、この目標(数値)達成を共通の願望・目標とする

3.社長は「給料」という形で投資し、社員は「労働時間」という形の投資をする

以上で、Grow Rich!

願望は現実化するわけです。

 

ということで、まずは経営目標(数値)を社長と一緒に作成します。

4月からスタートする新年度のです。

 

日本映画の最高傑作である『七人の侍』でも、決戦に当たって、まずは旗を作りました。

それで、夢アルバムって何?

 

 

 

夢アルバム作り②

会社とは何か?

何であって欲しいか?

 

社長と社員が幸せになるための「装置」であり「手段」であります。

もっと広く言うと、お客様や取引先の皆さまが幸せになるための道具です。

となると、「幸せ」を定義しなければなりません。

職業訓練校の講師時代に、毎回、受講生に「幸せ」の定義を尋ねていました。

最大公約数は以下の通り。

・健康

・収入

・人間関係

この3つの要素が満たされていると、幸せを感じられるだろうということでした。

この3つの要素に大きな声で異論を叫ぶ人はいないと思います。

故に幸せを感じられる会社(職場)とは、以下のような職場です。

 

健康

過労死しない職場

なぜ仕事をし過ぎて死ぬ人がいるのだろうか?

だってその前にカラダがダウンしてしまうのではないかな?

過労死と自殺の関連性も指摘されています。

いずれにしても、死ぬほど忙しい職場では幸せな会社とは言えませんね。

 

収入

そりゃ給料は高ければ高い方がいいんですけど…

当たり前です。

ですが、いくらを「高い」といいいくらを「安い」というのでしょうか?

幸福心理学の分野の実験で、年収と幸福度の関連の調査結果があります。

年収は上がれば上がるほど幸せを感じるのですが、800万円を超えると幸福感は低減するという調査結果があります。

個人的には、サラリーマンにとって1000万円がひとつの目標かなという感じです。

いずれにせよ、こんなふうに給料をもらってくれたら、社長は嬉しいでしょうね。

人間関係

現役のキャリコン時代、退職理由の筆頭は「人間関係」でした。

もう9割以上が人間関係を理由として退職していました。

不思議なことに「私が職場の人間関係を悪くしました。反省しています😢」という人が一人もいませんでした。

我が国では、多くの善良な社員が、社内の陰湿ないじめに遭って辞めているようです。

我が社では、とりあえずこの3つは、そこそこ大丈夫だと思います。

もちろん、あのように満面に笑みを浮かべて給料をもらってくれる社員はいませんが…

それでは、10人の従業員はみんな幸せを感じながら働いているのでしょうか?

アンケートをとったわけではありませんが、「幸せですかぁ?」と訊いても、「まあ、そこそこかな?」という社員が多いのではないでしょうか?

では、なぜ「そこそこ」なのでしょうか?

なぜみんな、あの青年みたいに、満面に笑みを浮かべて給料を受け取ってくらないのでしょうか?

B.ラッセルの『幸福論』という本があります。

世界三大幸福論の一冊です。

まさに、この『100分で名著』で読みました(観ましたかな?)

私なりの解釈では、幸せとは、

“目標を定めて、毎日、目標に向かって努力をし、1mmずつでも目標に近づいていると実感すること”

とありました。(あくまでも私の解釈です)

数多い「幸福」の定義の中で、一番しっくりくる内容です。

幸せとは、定めた目標との距離感なのかもしれません。

 

ちょうど、今、来期の売上目標値の算定時期です。

 

 

 

 

 

 

夢アルバム作り➀

私は、国家資格のキャリアコンサルタント(キャリコン)でした。

この資格は5年毎の更新研修を受けなければなりません。

この更新研修には数万円の費用がかかります。

私、ハローワークと地方行政機関の窓口で6年間キャリア支援を担当し、職業訓練校の講師を2年経験し、延べ1千人以上の求職者の支援を行ってきました。

「何を今さら研修なぞ受けにゃならんの?」とエラそうに思い、免許更新しませんでした。

ついでに運転免許証も更新せずに(別に返納もせずに)自然消滅です。

昭和30年生まれの、何となくややこしい面倒臭いおやじになってしまいました。

 

キャリコン資格返上の理由は他にもありました。

行政でのキャリア支援にはいくつもの制約がありました。

・支援者と個人的に連絡を取り合ってはいけない

・もちろん、施設以外の場所で会ってはいけない

・面談は45分以内でまとめなければならない

・一日に4人までしか面談を入れてはならない

・一人の支援者に何度も何度も面談してはならない

等々

なかなか思うようなキャリア支援はやりにくいですね。

もう、割り切ってやるしかない。

そんなこんなで、せっかく(大金と時間を使って)取得したキャリコン資格を返納しました。

ただ、運転免許証と違って、資格がなくても対人支援はできますし、今もやってます。

 

さて、企業におけるキャリア支援です。

しかも“小さな会社”におけるキャリア支援です。

“小さな会社”とは、中小企業庁で「小規模事業者」と定義されている会社のことです。

小規模事業者の数は、ちょっと古いデータですが以下の通りとなっています。

我が国の企業数358.9万社のうち、小規模事業者は304.8万社となっており、実に85%の会社が小規模事業者つまり“小さな会社”です。

2025年問題が喧伝されています。

団塊の世代後期高齢者となり、出生率は過去最低を更新しています。

経済を回して景気を向上させる基本的なパワーを失いつつある我が国は、今後ますますビンボーな国になっていきます。

政府は、「小規模事業者持続化補助金を支給することで、“小さな会社”を何とか支援しようとしています。

「お金をあげればいいんでしょ」という、上から目線的な感覚がしてしまうのは私だけでしょうか?

その昔キャリコン資格定着のためにも、莫大な補助金が使われました。

カタチだけの面談を行い、就業規則をちょこちょこっと変更し、お金以外になんら会社のプラスにもならない補助金でした。

さて、エラそうな批判はこのくらいにしましょう。

 

我が国の経済を復活させるカギは小規模事業者つまり“小さな会社”が元気になることです。

そのために、我らキャリコン(元ですが…)が頑張らなければなりません!

世のキャリコンの同志達よ、“小さな会社”で社長を支援し、社員の成長を促し、会社を発展させ、日本を再び元気な国にしましょう!

 

“小さな会社”でキャリコンが真っ先に手をつけなければならないこと。

それは売上げの増加です。

 

えっ!?  売上げの増加?  キャリコンが?

 

それと、夢アルバムって何?

   

PART1 会社の見方⑮自分の商品を愛する

【ポイント】

自分の商品を愛せない人は、間違いなく、自分の会社や仕事を愛することはできません。

仕事を愛することができない人間が、その仕事で成功するはずがありません。

とっととその仕事を辞めるべきなのでしょうが、そういう人はたとえどんな仕事についても同じことを繰り返すでしょう。

であれば、もう一度今の仕事や商品を見直し、よい点を見つけ、自信を持って売り込めるかどうかを考えるべきです。

【社長の見方】

社長は、絶対に自分から自社製品の問題点を口にしてはいけません。

それを聞いた社員は、積極的に商品を売らなくなります。

社長の弱音は、社員に売れない口実を与えるだけです。

商品を客観的に見れないなど、過度な自信は禁物ですが、社長が自ら率先して自分の商品を愛することが、ひいては自分の会社を愛することにもつながるのです。

ですから、社長は、商品や会社を愛することができない社員には、社内での重要なポストを任せてはいけません。

【社員の見方】

と言われましても、実際に我が社の製品を使用したことがないんだけど…

実際に使用していないものを愛するって…

もちろん、悪いものだとは絶対思わないけど、同業他社の製品と比較することもできないし…

お客様から問い合わせがあっても、「ウチの製品、絶対に間違いないです!」とは、正直言って言い切れないのですが…。

こういうのダメですか…?

会社辞めた方がいいですか…?

【キャリコンの見方】

大学を卒業して入社した会社はゼネコンでした。

まったく希望していなかった業界・会社でしたが先輩に誘われて入ったので、45歳で辞めるまでずっと好きになることができませんでした。

その先輩も、私より早く辞めていってしまいました。

会社を好きになりきれないというのは、とても不幸なことです。

大きな会社だったので、好きな人もいっぱいいましたが、嫌いな人も同じくらいいました。

転職後、民間企業に入ったり、ハローワークや行政機関で働いたりして、今、インターアクションで働いています。

もともとゼネコンということもあり、フレコンバッグ自体は知っていました。

「名義だけ社長」だった会社では中古のフレコンバッグを売っていました。

しかし、自分自身でフレコンバッグを使ったことはありません。

では、インターアクションの会社と製品を愛しているか?

と訊かれれば、100%自信をもって「もちろん!」と答えることができます。

「自分で使ったこともないくせに」

「他社製品と較べたこともないくせに」

でも、自信を持って「愛している」と言えます。

一番のきっかけは、昼休みに社員全員に弁当を提供してもらい、20年に亘る我が社の歴史を振り返る機会を与えていただいたことでした。

 

会社の歴史を振り返るって、とても大切なことですよね。

製品開発の苦労話や、新規顧客を開拓していく苦労・楽しさ・喜び・落胆等々社長の思いを共有することができました。

他の社員の本音は分かりません。

私自身は「これほど苦労して開発し、様々な知恵と努力によって販路を開拓していき、今でも毎日5社近い新規顧客が生まれる商品と会社が、悪い商品・悪い会社なわけはねぇだろ!」という思いです。

この思いを共有できない社員は、辞めてもらってもいいとまで思っています。

しかし、もし社員をそのような思いにさせていないのならば、その責任は社長とキャリアコンサルタント(但し、「元」キャリコンですが…😅)である私の責任でしょう。

 

ということで、会社と商品を愛しなさい!

と頭ごなしに言うのではなく、せっかく、命の時間を削って働くならば、

会社と商品を愛して働かなければ楽しくないですよ。

ということを、社員に分かってもらいましょう。

 

『社長脳を鍛える!』の記述はまだまだ続きますが、明日からは別の内容のブログを開始させます。

社長と10人の社員が、売上高を驚異的に上げて共に幸福になる物語のスタートです。

引き続きご愛読のほどを。

  

PART1 会社の見方⑭どんな社長を目指すのか

【ポイント】

社長のなすべきことは現場の作業なのでしょうか?

【社長の見方】

社長になろうと考える人は、たいてい、自分の腕に自信をもっています。

しかも、多くの場合、社長は仕事が大好きなはずです。

いくら仕事をしても、まったく苦にならないはずです。

しかしながら、社長が社長たる所以は、自らが業務をこなすからではありません。

腕に自信があり、人よりも仕事ができ、多くの仕事をこなせる人ほど陥りやすいのが、社長が現場に埋没してしまうことです。

悪く言えば、社長が作業員になってしまうのです。

パン職人が独立し、ある経営者の会合に参加したときのことです。

その社長は自分の夢を「一人でも多くの人に自分のパンを食べてもらうこと」と言いました。

しかしこのとき、数社を経営しているある先輩社長がこう言いました。

「それはあなたの仕事ではない。社長は自分の仕事をいかに他人にやらせるかを考えるのが仕事だ。自分がいつまでもパンを作っていてはいけないよ」

社長の仕事の基本とは、作業を自らの手で行うのではなく、どうやって他人に行わせるかを考えることです。

それを毎日少しでも考えている社長と、自分のことだけで手一杯の社長では、さまざまな面で大きな差が出てくるのです。

社長は自分の大好きな現場の仕事に逃げ込むことなく、真剣に組織化を考える必要があります。

それこそがあらゆる社長の目指すべき姿なのではないでしょうか。

【社員の見方】

社長って、あらゆる面で、私たちより仕事ができる人というイメージがあります。

私たち社員は、経理なら経理だけ、営業なら営業だけ、企画なら企画だけ、つまり自分の担当職務だけを知っているけど、社長は全部の仕事内容に詳しいよね。

とてもかなわないです😅

しかも、どうやったらあんなに仕事に打ち込むことができるんだろう?

多分、仕事が大好きなんだろうね😚

【キャリコンの見方】

世の中、ワーク・ライフ・バランスが流行りました。今も流行っているのかな?

そう言えば、ゆとり教育というものもありました。今もゆとっているのかな?

日本人は常に「働き過ぎ」と言われ非難され続けました。

働き方改革が提唱されました。その後改革は進んでいるのでしょうか?

ワーク・ライフ・バランスをきっちり守る社長、ゆとり社長、「働き過ぎ」ない社長、何となく会社が危なさそうです。

そのうち潰れてしまいそうです。

上の【社長の見方】に書かれていることは、とてもよく理解できます。

社長がいち作業員になってしまっては、会社は成長しないかもしれません。

なぜ社長がいちいち作業レベルまで人任せにせずに自らやってしまうのか?

なぜ社長自らいちいちチェックしてしまうのか?

心配だから?

性格的に人任せにできないから?

私はたぶん違うと思います。

たぶん誰よりも仕事が好きなんだと思います。

仕事好きが嵩じて社長になってしまったのでしょう。

「社長は自分の大好きな現場の仕事に逃げ込むことなく、真剣に組織化を考える必要があ」ることは理想であり当たり前のことです。

しかし現実問題として“小さな会社”では、なかなか組織化できません。

社長が部長職もやり、課長職もやり、主任職もやり、ヒラ社員職もやり、もちろん社長職も担当することで、会社が成り立っています。

私が描く理想的な会社は、そんな働き好きの社長以上に超・働き好きな社員たまたま揃った会社です。

仕事は楽しいです。どんなゲームよりも楽しいです。

働く第一目的がお金(給料)だとは思えません。

カッコつけて言えば、充実感ですね。

成果は努力を裏切らない!

人一倍頑張れば、必ず成功する!そんな社員が集まれば、必ず会社は成長する!

そんな可能性を秘めた社員を集め、育てる社長を目指して欲しいです。

う~ん😒 難しいなぁ😔