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コンテナスロープのインターアクション

『一生働きたい職場のつくり方』を読む⑰

第5章 「働きがい」あふれる会社を創る5つのステップ

 〇社員からどのように見られているかを理解する

 「社員との日々のコミュニケーションの中で、言われてカチンときたことやショックを受けたことを一つひとつ書き留めておくのです。(中略)

メモした一つひとつの社員の言葉を、発言した社員の視点から改めて掘り下げてみるのです。(中略)

朝礼や定例会議など社員が集まる機会を利用して、社員の言葉から何を感じたか、それを受けて自分のあり方や行動をどう改善しようと思っているかなどを社員に対して表明してください。同時に気づかせてくれたことに対する感謝の気持ちも伝えます。」(P120)

 

う~~~ん😅 ですね。できます?世の社長さん。

 

私も以前社長をやったことがあります。子会社の名ばかり社長でした。

「名義だけでいいから、社長やっとけ!」という親会社の社長からの指示でした。そんな訳はないですね。月に1回か2回しか、その会社に出向くことができませんでした。

3年くらいの経験でしたが、感想としては…

「二度と社長なんかやらないぞ!」でした。

ヒト・モノ・カネのすべてを心配しなければなりません。

しかも、某国のロックダウンや、某国の侵略戦争といった、まったく個人のチカラではどうしようもない世界情勢の心配もしなければなりません。

その上、従業員に言われて、カチンときたことをメモしておけぇ🤬

言われてショックを受けたこともメモしておけぇ🤬

それをみんなの前で表明しろだとぉ🤬

と思わず、怒りのあまり身を乗り出してしまいました😅

 

百歩譲って、みんなの前で表明したとします。

表明された方(社長をカチンとさせたり、ショックを与える発言をした方)は、「え~😔 私が言った言葉が社長にはショックだったのか…」と、ものすごく落ち込む気がします。たとえ社長から感謝の言葉を伝えられたとしてもです。

 

どうでしょうか?

カチンと来たり、ショックを受けたら、その場で伝えてはいかがでしょうか?

従業員の方も、あえて社長にショックを与えようと思って言ったのではないでしょう。

 

「この(社長の)、自己開示によって、社員は自分の言葉が経営者に影響を与えうることを実感します。(中略)経営者自身が社員のフィードバックを受けた自己改善を表明することは、“本音を言える組織風土”を形成していくための重要な一歩になるのです」(P121)

 

少々、私見を述べることにします。

本音の言える組織風土は間違いなく大事です。

ただ、このように言うと、「思っていることはストレートに言うべきだ」ととらえられてしまいます。

組織のこと、会社のこと、同僚のことを心から思い案じて出る意見(本音)は傾聴に値します。社長はぜひ書き留めて欲しいと思います。

問題は独りよがりの「本音」が横行することです。

「何でも言いなさい」が「そうなんだ、思ったことは何でも言ってもいいんだ。逆に言わなきゃならないんだ」となると危ないです。

 そういう意味で、次項の「傾聴面談で、社員の思いや価値観を理解する」はとても大切です。

我が社でも、月に一度面談を行っています。