コンテナスロープ/バンステージ/バンニング

コンテナスロープのインターアクション

ふ~ん、こうして社員は、やる気を失っていくんだ⑪

【一方通行の指示】

 

課長「悪いけどこの案件、急ぎで取りかかってくれるかな」

部下「えっ!なぜですか?」

課長「部長がそう言っているから頼むよ」

部下「え~、でもこちらを先にやってからの方が…」

課長「そういうのいいから。とにかくまずは上の言うとおりにやっておいてくれる?」

 

これじゃ、話にならない💦 完全に一方通行です。

“小さな会社”でも似たようなケースはあります。

基本的に上司はいません。上司は社長一人ですから。

「なべぶた組織」とも称されます。社長以下全員横一線。

その場合、次のようなケースがよく見かけられます。

 

Aさん「この前の件、社長がやっぱりB案でやって欲しいって」

Bさん「え~~、だって先週はA案だって言ってましたよ」

Aさん「そういうのいいから。とにかくまずは社長の言うとおりにやっておいてくれる?」

Bさん「……は、はい」

とはなりません。

5m先の机に座っている社長に、

Bさん「社長、なぜですか?」って訊けば済む話ですから。

 

社長「そういうのいいから。とにかくまずは私の言うとおりにやっておいてくれる?」

と言われれば、「はい!了解!」しかないです。

それでも「でも、なぜですかぁ?」としつこく訊かれたら、

社長「それはね。〇〇ということだからね」

ここまで言われると、「はい。分かりました!」です。

そうならない会社はヤバいです。

 

Bさんに、ものすごく自信があって、覚悟もあれば、

「それでも社長、是非、前回の案でやらせて下さい!責任は私が一切取りますから!」と食い下がるでしょう。

このパターンだと、その会社は見込みがあるということになります。

でも、そこまで社長に反旗を翻して突撃する従業員は少ないでしょう。

また、Bさんにやらせてみても成功する可能性は、五分五分か二分八分でBさんの負けになることが多いです。(これは、あくまでも私の経験からですから一概にはいえません…)

 

私が、“小さな会社”の最大のメリットだと思うのは、このような、組織的に弊害をもたらすような中間管理職制度が一切ないということです。

 

疑問があれば社長に直接訊ける。これは組織としてめちゃ強いです。

 

逆に“小さな会社”で社長に直接訊けない雰囲気の会社はお先真っ暗でしょう。

それは社長の側のせいでもあり、従業員側のせいでもあります。

 

フランクに言い合える。これこそ“小さな会社”の最大メリットです。