◆強い会社の秘訣~突破力④
“小さな会社”が成長して、そこの社長と従業員が幸せになる方法を探っています。
“小さな会社”が「何か」をきっかけにして飛躍できるかどうか?
なにも大きな会社になる必要はありません。上場する必要もありません。
会社ががっつり成長して、社長以下今のメンバーが最高にリッチな生活を送ることができれば良いわけです。
飛躍するための「何か」は、真面目に事業をしていれば、1回や2回は必ず出会うことができます。
その時に、会社全体で一致団結して「突破力」を発揮できるか否かにかかっています。
この会社では、このビルを売却できるか否かの時に、社長以下全従業員が一致団結して、とんでもない「突破力」を発揮しました。
最終的に、市役所からは「この建物問題なし」のお墨付きをもらえました。
違法なことは一切していません。権力者を通じて頼んだわけでもありません。
真っ向からお願いしました。
お願いされた行政側にもプラスになる提案をしました。
言葉通りの「Win-Win」でした。
もちろん買主にもプラスなので「Win-Win-Win」でした。
しかし、この処理のために会社側(つまり責任者である私)は想像を絶する苦労をしました。大げさじゃなく💦
数えきれないほどのハードルのうちのひとつだけご紹介。
テナントの居酒屋チェーン数社に始末書を提出してもらう必要がありました。
会社の印鑑証明付きの実印での始末書です。
日頃仲良くしていたあるチェーン店の担当部長は「まあ、うちは社長にお願いして何とかするけど…あのA社だけは絶対に無理だよ。何人かのクビが飛んでしまうよ」と物騒なことを言います。
そのA社に打合せのために上京しました。
担当課長は大げさじゃなく震えていました。
1時間の間、何を話し、どんな説得をしたのかは覚えていません。
とりあえず、「今日の夕方まで待っていて下さい」ということで別れました。
あと4時間待たねば…。
新宿のはずれの小さな公園で、寒さの中温かい缶コーヒーを飲みながら時間を潰していました。
再度訪問して、担当者からもらった言葉は「捺印するように指示が出ました。捺印次第書類を送ります」
さっそく事務所に連絡しました。
受話器の向こうで「やったー😚」というTさんの喜びの声。
きっと社長も固唾を呑んで待っていたと思います。
最大の難関を乗り越えてビルの売却は実現し……そうになりました…が、最後の難関が訪れました。