長々と前職での思い出を綴りましたが、“小さな会社”を強い会社に育てる最大の秘訣は次のシンプルなことに尽きると思います。
従業員が社長の立場を理解すること。
「えっ!それでは社長は従業員の立場を理解しなくてもいいの?」
はい。そうです。
“小さな会社”に限らず、社長と従業員、お互いの気持ちが通い合っていなければ会社は成長しません。考えてみれば当たり前の話です。
気持ちがバラバラではどんなに良い商品や技術を扱っていても頭打ちでしょう。
人心がまとまっていなければ、会社は現状維持すら危ういでしょう。
会社が潰れると、社長や従業員はもとより関係しているすべての方に迷惑をかけてしまいます。
会社は潰してはなりません。どんどん成長させなければなりません。
“小さな会社”が成長して強くなり、社長も従業員も幸せになる方法は唯一、
「従業員が一人残らず社長の立場を理解すること」です。
中小企業や大企業のような人数の多い会社で従業員全員が気持ちを統一させるのは無理です。不可能です。20:60:20の法則で、足を引っ張る従業員は必ずいますから。
ということで、社長の立場を考えていきます。
なかなか参考になる本を見つけました。
(著者:岩松正記氏のことば)
“「社長脳」とは私がつくった造語です。
簡単に言えば、「社長がもっている考え方」「社長になる人の思考パターン」「人の上に立つ人の行動様式」といったものをひとまとめにしたものと理解していただければと思います。
これまで、数多くの社長にお会いする中で、「社長で成功するには、社長にしかわからない、特有の物事の考え方、思考パターン、行動様式があるのではないか」と考えるようになり、これを「社長脳」と名づけました。
本書で社長脳に触れることは、読者の皆様を本物の社長に近づけるはずです。
さらには、起業をした場合には成功の、起業をせずとも社内におけるステップアップの足がかりになると思います。
内容は、会社を経営する中で直面するさまざまなテーマについて、「社長脳」的にどう行動すればいいかを考えるトレーニングです。
ぜひ、社長脳を鍛え、日々の経営や起業に活かしてください。“
何やら、社長のための本というイメージがありますが、社長の立場を理解するには最良の書籍です。
PART1 会社 会社は誰のものか 他17テーマ
PART2 仕事 社長が会社に行きたくないとき 他15テーマ
PART3 お金 脱税する気持ち 他22テーマ
PART4 人 社員を変える 他24テーマ
以上、81のテーマについて解説します。
各テーマに関して、
◆社長の見方(味方?)
◆社員の見方(味方?)
◆キャリコンの見方(私の考え)
について解説したいと思います。
私、一応、社長・社員・キャリアコンサルタントの経験がありますので。