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とても強い“小さな会社”のお話 ⑩

◆強さの秘訣➀ 同じ釜の飯を喰う

 

個人的な思い出ばかりで申し訳ありませんでした💦

このブログのテーマである、“小さな会社”の強さの秘訣について。

 

社長は関西に住まいがあります。

月曜日から水曜日は大阪事務所にいます。

木曜日の朝に福岡に入り、一泊して金曜日の夜の飛行機で帰阪します。

番頭のTさんが毎回お供です。

木曜日の夜はホテルに泊まるだけですから、得意先との会食がなければ、必ず従業員と食事に出かけます。

毎週でした。毎週一回、木曜日の食事会。

18時スタートで夜中1時頃終了。ほぼ毎回でした。

さすがに女性陣は遠慮しますが、男性陣は基本的に全員参加。

強制ではありませんでしたが、みんな社長と話すことが楽しくて仕方ない感じでした。

よほど楽しい興味深い話かと思うでしょうが、毎回、ほぼ同じ話。

毎回、ほぼ同じ話を、みんなで「ほぉ~、そうなんですか」と相槌を打ち、社長は「そうじゃ。面白いじゃろ!」と満面の笑みでお酒が弾みます。

番頭格のTさんが一番大げさに、「ふぇ~~~、社長ぉ、めっちゃすごいじゃないですか!」と毎回同じ反応。

吉本新喜劇を見ているような心地よいマンネリ感。みんなの笑顔。

美味しい(社長は超グルメ)食事と、安心感ある毎度おなじみの話題。

おなじみのスナックでおなじみのカラオケ♪

1年52週、毎度、おなじみのイベントでした。

会社組織というよりも、〇〇一家という方がピッタリの感じでした。

大学を卒業して大企業に入り“小さな会社”に移る中で、会社組織って何だろう?と思うようになりました。

とりあえず社長になった会社(工場)も従業員15人の“小さな会社”でした。

この会社には、社長である私は月に1回から2回ほどしか顔を出せませんでしたが、その時耳に入るのは誰かの悪口でした。

久しぶりに来社した社長の耳に入るのが他の従業員の悪口というのもなかなか寂しいものがありました。

私が(名義上の)社長を引き受けてから5年後、主要取引先の廃業の波をもろに受けて倒産しかけました。

従業員の大半に辞めてもらい、現在、別の資本に買収されて何とか数名で事業を継続しています。

その工場には、私と同じ年の従業員がいました。

その彼にも辞めてもらいました。

彼から「あんたはいいよなぁ。引き続き親会社で働けるんだから…」

その時、私も親企業から解雇を言い渡されていました…。

 

社長と従業員。従業員同士。互いの関係…

そして、“強い会社”もあれば“弱い会社”もある。

会社の強さってなんだろう?

企業はヒト・モノ・カネと言われています。

大企業に居た頃は、何千人と従業員がいるわけで、ヒトと言われてもピンときませんでした。

20:60:20の比率で、人財:人材:人在がいると感じました。

なかには人罪もいました。

 

このブログの目的は、“小さな会社”が成長して社長と従業員が幸せになる方法を考えることでした。

「同じ釜の飯を喰う」ということが難しい世の中になっています。

若者は誘っても平気で断る時代です。

「突然言われても…前もって言って下さい」というご時世です。

しかし、「同じ釜の飯を喰う」ことは“小さな会社”を強くするための重要な要素だろ思います。

 

もう少し、私が体験した強い“小さな会社”の話にお付き合いのほど。